(70点)
原作の短編とは異なるアプローチで物語をふくらませ、映画は大人の純愛物語になった。昭和30年代から、小さな映画館を守った男女の生き方を丁寧に描いている。少し綺麗すぎる展開と、作品全体が年配向けになってしまったのが気になるが、これも昭和の空気だろうか。出演者は皆、好演で、蚊帳の中と外で手をつないでホタルをみつめる場面が特に美しい。劇中に登場する名作日本映画にも注目。
(70点)
原作の短編とは異なるアプローチで物語をふくらませ、映画は大人の純愛物語になった。昭和30年代から、小さな映画館を守った男女の生き方を丁寧に描いている。少し綺麗すぎる展開と、作品全体が年配向けになってしまったのが気になるが、これも昭和の空気だろうか。出演者は皆、好演で、蚊帳の中と外で手をつないでホタルをみつめる場面が特に美しい。劇中に登場する名作日本映画にも注目。
『ALWAYS 続・三丁目?』に対抗しようとしても無理(40点)
東宝による横綱級の話題作『ALWAYS 続・三丁目の夕日』に対し、東映はなんと同じ昭和30年代を舞台にした浅田次郎の感動小説『オリヲン座からの招待状』映画版を同日公開でぶつけてきた。『ALWAYS』ほどではないにしろ豪華セットやVFXで当時の街並みを再現し、真っ向対決の構えである。