ディズニーらしくあと味はいい(55点)
© 2008 Disney Enterprises, Inc. All rights reserved.
この映画、宣伝の方向を完全に間違えている。ファミリー向けアドベンチャーとしてなら、そこそこの出来なのに、まるで「X-ファイル」のように“決して語ってはならない”などと大げさなことを言うから肩透かしをクラッてしまうではないか。情に厚いタクシー運転手が、なりゆきで不思議な兄妹二人を助けたことで巻き込まれる冒険の物語だ。なんと二人は宇宙人だったというネタは早々に明かされるのだが、政府の特殊機関、マフィア、さらには悪の宇宙人から追われるから、とにかく忙しい。とはいえ、地球滅亡の危機を回避すべく奮闘するドウェイン・ジョンソンの軽い演技を見れば、こりゃ、大丈夫と安心してしまうのだ。宇宙人らしさの演出は、ちゃちな手品みたいだが、ディズニーらしくあと味はいいので文句を言うのはやめておこう。
アナソフィア・ロブの可愛さは地球最高レベル(70点)
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ゲームの『アステロイド』が映画化決定したり、ドリームワークスのアニメ『モンスターVSエイリアン』がお化けヒットしたりと、最近はUFOネタが流行中。この『ウィッチマウンテン/地図から消された山』もそのひとつで、ロズウェル事件で有名な「エリア51」に並ぶ怪しいスポット、という触れ込みの「ウィッチマウンテン」を舞台に冒険が繰り広げられる。
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◆ザ・ロックが宇宙人の兄妹を助ける(70点)
ミッキー・ロークが演じた『レスラー』の主人公は、とうとうリングの外に居場所を見つけることができなかったけど、プロレスラーのザ・ロックことドウェイン・ジョンソンは、着々とハリウッドで地歩を固めている様子。今作でもそれと知らずに宇宙人の兄妹を助けるタクシー運転手を演じ、十分鑑賞に堪える演技を見せている。相手役の年若い兄妹(セスとサラ)には、ともに児童文学の映画化作品に主演した経験を持つアレクサンダー・ルドウィグ(『光の六つのしるし』)と、アナソフィア・ロブ(『テラビシアにかける橋』)が扮した。
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◆70年代の子供向け映画をザ・ロック主演でリメイク(40点)
エイリアンというというとやはり目が異様に大きく、毛がなく、手足の長い人型の生命体を想像するだろう(もしくはタコ型)。しかし、ディズニー映画『ウィッチマウンテン/地図から消された山』に登場するエイリアンは違う。地球に住む人類と全く同じ姿をしているのだ。ただ我々と違うのは彼らにはテレビドラマ『HEROES』の様に人間には不可能な様々な特殊能力がある事だ。なかなか納得し難い設定である…。
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