(40点)
何度もリメイクされた手垢のついた作品を、なぜ今、作るのか?との疑問がわく凡作SF。ハリウッドのネタ不足はかなり深刻だが、この作品はあまりに創意工夫がない。睡眠中に感染する謎の病原体の恐怖を描くが、21世紀の今、映像化するというのに、ラストのあっけなさは唖然。人格をのっとられた人々は無表情になる設定だが、感染したフリをしたニコールの美しい人形のような顔付きが印象的だ。
(40点)
何度もリメイクされた手垢のついた作品を、なぜ今、作るのか?との疑問がわく凡作SF。ハリウッドのネタ不足はかなり深刻だが、この作品はあまりに創意工夫がない。睡眠中に感染する謎の病原体の恐怖を描くが、21世紀の今、映像化するというのに、ラストのあっけなさは唖然。人格をのっとられた人々は無表情になる設定だが、感染したフリをしたニコールの美しい人形のような顔付きが印象的だ。
◆理性だけになってしまった精神はもはや心とはいえない。エイリアンに感情を奪われた人間の行動を通じて、心の平安という状態のうそ臭さを訴える。しかし、発症者=エイリアンの取る行動は短絡的で、理性ある行動と思えない。(40点)
身近な人から突然感情がなくなり、覚めた目で見つめられる。その無表情は周囲の人間にも伝播し、気がつくとほとんどの人が能面のような顔になっている。世界が急激に変わりつつあり、自分も飲み込まれてしまうんではないかという恐怖。理性だけになってしまった精神はもはや心とはいえない。エイリアンに感情を奪われた人間の行動を通じて、心の平安という状態のうそ臭さを訴える。しかし、その割には発症者=エイリアンの取る行動は短絡的で、理性ある行動と思えない。本当に賢い方法を考えるなら、もっと目立たないように時間をかけて感染者を増やすだろう。
ニコール・キッドマン主演、SF小説「盗まれた街」4度目の映画化(50点)
インベーダー系映画で『ボディ・スナッチャー』と聞けば、観た事ある人もいると思う。ジャック・フィニー原作の『盗まれた街』というSF小説を基に作られた映画は過去に3度映画化された。わたしは93年公開の『ボディ・スナッチャーズ』しか観た事ないが、卵から人間が孵ったりなんだか不思議な映画だった。前々から少々話題にはなっていたのだが、『盗まれた街』を基にした4度目の映画が誕生した。題名は『インベージョン』という。