クライマックスに泣けた(75点)
主人公の苦悩はドラマとして、愛する女性を守る気持ちはラブストーリーとして見応えがある。科学者ブルースは、心拍数が上ると巨人ハルクと化す肉体の治療法を研究しているが、陰謀を企てる軍により追いつめられる。超人になりたくないヒーローという個性に加え、恋人ベティのために自分の意思で変身するクライマックスに泣けた。迫力のサウンドとキレのあるアクションも秀逸。マーベルの新企画なのか、終盤のアイアンマン的予兆が気になる。
クライマックスに泣けた(75点)
主人公の苦悩はドラマとして、愛する女性を守る気持ちはラブストーリーとして見応えがある。科学者ブルースは、心拍数が上ると巨人ハルクと化す肉体の治療法を研究しているが、陰謀を企てる軍により追いつめられる。超人になりたくないヒーローという個性に加え、恋人ベティのために自分の意思で変身するクライマックスに泣けた。迫力のサウンドとキレのあるアクションも秀逸。マーベルの新企画なのか、終盤のアイアンマン的予兆が気になる。
重低音を再現した迫力のサウンドが下腹部にのめり込むような臨場感を生み出す。コントロールできない肉体を持つ主人公の苦悩よりも、理性を超越した怪物の暴力的な側面を強調することで強烈なカタルシスを味あわせてくれる。(60点)
フォークリフトを放り投げるパワーとビルを駆け上る跳躍力、銃弾を跳ね返す硬い皮膚。巨大化した緑のモンスターが生み出す重低音を再現した迫力のサウンドが、下腹部にのめり込むような臨場感を生み出す。さらに、同等以上の体格と能力を持った敵との1対1の重量感あふれるバトルは、パンチや投げ技などの攻撃も多彩で総合格闘技を見ているよう。コントロールできない肉体を持つ主人公の苦悩よりも、理性を超越した力を持った怪物の暴力的な側面を強調することで、映画は強烈なカタルシスを味合わせてくれる。
怒ると巨大化、超人ハルクがヒーロー映画として帰ってきた(70点)
怒ると巨大化し、緑のマッチョマンとなってあたりかまわず破壊する。マーベル・コミックの誇るヒーロー「超人ハルク」は本国アメリカはもちろん、過去にテレビシリーズが放映された日本でも根強い人気がある。
◆異色のアメコミヒーローをドンパチシーン満載で映画化(60点)
ご存じスタン・リー原作のコミックを映画化。科学者ブルース・バナー(エドワード・ノートン)は研究所の事故で大量のガンマ線を浴びて以来、怒りで心拍数が200を超えると巨大な緑色の怪物に変身する体質に――というのがハルク誕生の経緯なのだが、この説明をオープニングのタイトルバックだけで終わらせたのには驚いた。予備知識のない者にはさっぱり事情が呑みこめなかったはずだが、ハルクはもはやアメリカ人にとって、聖書やマザーグースと同様の基礎教養なのか?
◆アクション描写がセールスポイント(85点)
マーベル・コミックの人気キャラクター「ハルク」を実写化した作品。「ハルク」は2003年に初めて実写映画化され、今回が二度目となる。だが本作は2003年版の続編ではなく、キャスト、ストーリー、作風等を一新したまったくの別物である。
エドワード・ノートンがハルクに!迫力満点のアクションシーンに注目!(70点)
記憶に新しい2003年公開の『ハルク』。これは『ブロークバック・マウンテン』のアン・リーが監督したアメリカン・コミックの実写映画で、コミックファンを満足させる事が出来ず、そこそこのヒットはしたが大ヒットとはいかなかった。監督がアン・リーだったため、アクション映画のはずが、主人公ブルース・バナーの心の闇を描いたドラマになってしまったのが原因だったのだろう。わたし個人としては悪くはないと思ったのだが、アン・リーの『ハルク』は評価されない事が多い。