裏切りと欺瞞、誰も信じることができない諜報の世界で生きてきた男が、傷ついた心をいつまでも引きずっている。低予算ながら、複雑に入り組んだ人間相関図と意外な展開は単純な暴力に頼るだけのB級映画とは一線を画している。(40点)
© 2008 OPERATION EAGLE PRODUCTIONS INC. ALL RIGHTS RESERVED.
陰影の濃い映像は主人公の心の闇を投影しているのだろう。裏切りと欺瞞、誰も信じることができない諜報の世界で生きてきた男が、その傷ついた心をいつまでも引きずっている。そして再び現実に引き戻されたとき、彼の眠ったいた本能が目覚め、銃弾と鉄拳で悪党どもの陰謀を打ち砕いていく。明らかに低予算なのだが、複雑に入り組んだ人物相関図と意外な展開は単純な暴力に頼るだけのB級映画とは一線を画している。ただ、それを洗練されたエンタテインメントに昇華させるだけの力量がこの作品の監督には欠けていた。
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妙に説得力があるのは、脱税で逮捕され実刑を受けたスナイプスだからか(55点)
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2000年のヒット作「アート・オブ・ウォー」の続編にあたるのが本作。ウェズリー・スナイプスが得意のアクションを披露するクライム・サスペンスだ。かつて国連の特殊諜報員だったニール・ショーの元に恩師の訃報が届く。彼の娘と名乗る女性と共に疑惑の死の真相を探るうちに、ショーは、武器密売、政治家暗殺計画、FBIまでもがからむ陰謀へと巻き込まれていく。
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◆ウェズリー・スナイプス主演のB級アクション。すべてが「それなり」であるが、「それなり」には楽しめる(65点)
「おつな味」という表現がある。「コンビニ食と脳科学」(加藤直美)によると、甲乙丙丁の「乙」で、一番(甲)ではないがそれなりに美味しい、という意味だそうだ。今の言葉で言えば「B級グルメ」ではないか、と書かれている。
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