◆リュック・ベッソンによる「アーサー」三部作の第2部。「アーサーとミニモイの不思議な国」(2006)に続き、実写と3DCGアニメを見事に合成し、フランスらしいユーモラスでお洒落な「地下王国」の世界を見せてくれる(68点)
ミクロな地下世界を描きながら、「アバター」のようにエコロジーや自然回帰、反文明主義的な薄っぺらさに支配されていないのがいい。まるで無国籍都市・新宿のような、ピカピカ光る繁華街なのだ。
◆リュック・ベッソンによる「アーサー」三部作の第2部。「アーサーとミニモイの不思議な国」(2006)に続き、実写と3DCGアニメを見事に合成し、フランスらしいユーモラスでお洒落な「地下王国」の世界を見せてくれる(68点)
ミクロな地下世界を描きながら、「アバター」のようにエコロジーや自然回帰、反文明主義的な薄っぺらさに支配されていないのがいい。まるで無国籍都市・新宿のような、ピカピカ光る繁華街なのだ。
◆主人公アーサーが身長2ミリのミニモイ族の国とその国の王女セレニアを救ったということだけ知っておけば、前作未見でも問題はない(50点)
実写からアニメへの自然な移行が特徴の仏発ファンタジー・アドベンチャー「アーサーとミニモイの不思議な国」の続編だが、物語は消化不良の感が否めない。おじいちゃんの家の庭で、体長2ミリのミニモイ族と彼らが暮らす国の危機を救ったアーサー。ミニモイの国の扉が開き、大好きな王女セレニアと再会できる満月の日を楽しみしていた矢先、アーサーのもとに「助けて!」と書かれた米粒が届く。このSOSのメッセージに応え、再びミクロの身体になってミニモイの国を訪れるアーサーだったが、宿敵である魔王マルタザールの魔の手が迫っていた…。
◆とにかく最終作が待ち遠しい(70点)
リュック・べッソン監督の実写と3DCGアニメを融合させた三部作の第二部。
◆山場がない(35点)
ポケモンやドラえもん、ピクサー作品は言うに及ばず、こうしたフランスの作品まで映画館で楽しめるのだから、日本の子供たちの環境は恵まれている。とくに「アーサーとミニモイの不思議な国」(06年)の続編である本作は、監督のリュック・ベッソンがへそを曲げて声優をガラリと変えてしまった米国版と違い、前作どおりのキャスティングで吹き替え版を見られるという有利もある。