ヴァンパイアと狼男。なにゆえ彼らは憎しみ合い殺しあうのか。同じ人間を始祖としながらも、正反対の性質、映画は種族間の抗争というより階級闘争の様相、何びとも抑圧から解放されまともな生活を送る権利があることを物語る。(50点)
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ヴァンパイアと狼男。なにゆえ彼らは憎しみ合い殺しあうのか。ともに不死の能力を得た人間を始祖としながらも、その能力ゆえにヴァンパイアは高度な社会を築きあげ、狼男は野生の獣のよう生きている。しかし、狼男にも変身できる人間=ライカンをヴァンパイアが作り出した時、二つの種族の間には主人と奴隷という関係が生まれ、やがてライカンに残っている人間の知性が自由への欲望を加速させる。映画は種族間の抗争というより階級闘争の様相を呈し、何びとも抑圧から解放されまともな生活を送る権利があることを物語る。
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これは古風な恋愛映画である(50点)
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ヴァンパイア(吸血鬼族)とライカン(狼男族)の闘いを描く人気シリーズの前日談は、抗争の起源を描くもの。今回の主軸は主人公二人の許されない恋だ。ホラーやアクションではなく、これは古風な恋愛映画である。それはさておき、このシリーズのヒロインである女戦士セリーンとの関係性がこう薄くては、いくら運命が似ていてもビギンズとは考えにくい。せっかくケイト・ベッキンセールのそっくりさんのローナ・ミトラが熱演しているというのに。運命は繰り返すということなら、未来の物語の方が興味をそそる。タトポロス監督はクリーチャー・デザインの名人なので、ライカンの変身場面は見事だ。
ヴァンパイアとライカンがなぜ全面戦争する事になったか今明かされる!(55点)
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『アンダーワールド』でお馴染みのケイト・ベッキンセイル扮するセリーン、彼女はライカンに家族を殺され復讐に燃える悲しい運命を背負う事になったヴァンパイアの女処刑人だ。実はライカンを襲わせたのはビル・ナイ扮するヴァンパイア族の長老ビクターで、セリーンだけは殺す事が出来なかった。何故彼女は生かされたのか?それはセリーンがビクターの娘の生き写しだったから。『アンダーワールド』で語られたその物語の全貌とヴァンパイアとライカンが全面戦争するに至った理由が『アンダーワールド:ビギンズ(原題:UNDERWORLD: THE RISE OF THE LYCANS)』で明らかになる。
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