ユダヤ人がヒトラーを殴り倒し、演技指導と称して犬の真似をさせたりと、徹底的にヒトラーと側近のナチス幹部たちを愚弄する。しかしここまでおふざけが過ぎると悪趣味。逆に強制収容所の悪夢がリアリティを持って迫ってくる。(40点)
ユダヤ人がヒトラーを殴り倒し、演技指導と称して犬の真似をさせ、さらには国民を鼓舞するための演説を口パクで演じさせたりと、徹底的にヒトラーと側近のナチス指導者たちを愚弄する。もちろん現在ではホロコーストの責任者として、「絶対的な悪」に定義されているからこそどんなにおちょくっても自由なのだろうが、ここまでおふざけが過ぎると悪趣味。ユダヤ人俳優の幻想といいたいのかもしれないが、逆に強制収容所の悪夢がリアリティを持って迫ってくる。物語の深刻な背景に笑うに笑えず、置いてきぼりを食ったような気分になる。