(65点)
おなじみの弥次さん喜多さんってこんな人だったのかと思わずウケる。前半はコメディタッチだが後半は正統派の人情話で、上質な落語を聞いているような気分だ。花魁の足抜け騒動の周りには、忠臣蔵の失敗話や、子狸を助けたり、喜多さんが酒乱で暴れたりと、笑える仕掛けがいっぱい。てれすことは謎の魚で、ちょっぴり泣かせるエピソードが用意されている。トウのたった花魁役の小泉今日子が魅力的だ。
(65点)
おなじみの弥次さん喜多さんってこんな人だったのかと思わずウケる。前半はコメディタッチだが後半は正統派の人情話で、上質な落語を聞いているような気分だ。花魁の足抜け騒動の周りには、忠臣蔵の失敗話や、子狸を助けたり、喜多さんが酒乱で暴れたりと、笑える仕掛けがいっぱい。てれすことは謎の魚で、ちょっぴり泣かせるエピソードが用意されている。トウのたった花魁役の小泉今日子が魅力的だ。
◆ベテラン俳優陣による熟練した演技、落ちついた演出、そしてテンポのよい笑いとほろりとさせる人情の機微が細部にまでよく練られた脚本。しっかりとツボを心得た仕事をし、軽妙な語り口の中に涙を誘う手管は映画の職人芸だ。(70点)
ベテラン俳優陣による熟練した演技、腰の据わった落ちついた演出、そしてテンポのよい笑いとほろりとさせる人情の機微が細部にまでよく練られた脚本。キャストもスタッフもしっかりとツボを心得た仕事をし、軽妙な語り口の中に涙を誘う手管はまさに映画の職人芸だ。ひとつ間違えると大仰なドタバタ喜劇になりかねない古典落語のネタが絶妙のさじ加減で料理され、安心して映画に身を浸していられる。