◆いくつになろうとも、人は思春期のころのようなまっさらな気持ちで恋をすることができる(70点)
「やさしい嘘と贈り物」を見てまっさきに思い出したのはクリスマスだ。クリスマスの根源的な意味はさておき、サンタクロースがやって来るその日は、世界中が「やさしい嘘と贈り物」で満たされる。大人たちはしばしば「嘘はいけません!」と子供に説教するが、正しくは「やさしくない嘘はいけません!」であるべきなのかもしれない。
◆いくつになろうとも、人は思春期のころのようなまっさらな気持ちで恋をすることができる(70点)
「やさしい嘘と贈り物」を見てまっさきに思い出したのはクリスマスだ。クリスマスの根源的な意味はさておき、サンタクロースがやって来るその日は、世界中が「やさしい嘘と贈り物」で満たされる。大人たちはしばしば「嘘はいけません!」と子供に説教するが、正しくは「やさしくない嘘はいけません!」であるべきなのかもしれない。
◆朝目覚め、鏡の中を見つめる。その顔には深いしわが刻まれ、目は落ちくぼみ、白髪には張りがない。そんな主人公が新たな出会いに心を弾ませるシーンが微笑ましい。いくつになっても恋の予感は人を若返らせる魔法の薬なのだ。(60点)
朝目覚め、鏡の中を見つめる。その顔には深いしわが刻まれ、目は落ちくぼみ、白髪には張りがない。主人公は老いを自覚しながらも身だしなみを整える。昼間はスーパーでレジの補助をしつつイラストを描く彼の後ろ姿に、独居老人の現実が恐ろしい影となってのしかかっていく。そんな彼が新たな出会いによって、まるで少年のようにウキウキと心を弾ませるシーンが微笑ましい。いくつになっても恋の予感は人を若返らせる魔法の薬であることを思い出させてくれる。
◆その嘘は大切な人を取り戻す愛の治療。老いを見つめる物語をまだ20代の監督が作ることに驚く。(70点)
一人暮らしの孤独な老人ロバートは、ある日、メアリーという美しい初老の女性と出会い恋をする。ロバートは彼女に対し、昔から知っているかのような親しみを覚え、遂にプロポーズを決意するのだが…。
◆明かされた意外な真実に「そうだったのか!!」とひどく驚かされること間違いなし(80点)
アメリカのある小さな町で孤独な日々を送るスーパー勤務の老人ロバート(マーティン・ランドー)。ある日、彼が職場から帰宅してみると、見ず知らずの美しい老女メアリー(エレン・バースティン)が勝手に上がり込んでいた。二人はお互いに惹かれあい、交際を始めるのだが……。