◆目標に向かって猪突猛進していくくだりが痛快(60点)
下町で育った31歳の永井小巻(小西真奈美)は、夫と娘ののんちゃんの3人で暮らしていた。ある日、ぐうたらな自称小説家の夫に愛想を尽かせた小巻は、のんちゃんを連れて実家に戻った。職探しを始めたものの、特別な技能や資格もなく、拘束時間などで何かと条件の多い子持ち女性を雇ってくれる会社などそうはない。そんな折、小巻が作ったのり弁が評判となり……。
◆目標に向かって猪突猛進していくくだりが痛快(60点)
下町で育った31歳の永井小巻(小西真奈美)は、夫と娘ののんちゃんの3人で暮らしていた。ある日、ぐうたらな自称小説家の夫に愛想を尽かせた小巻は、のんちゃんを連れて実家に戻った。職探しを始めたものの、特別な技能や資格もなく、拘束時間などで何かと条件の多い子持ち女性を雇ってくれる会社などそうはない。そんな折、小巻が作ったのり弁が評判となり……。
見終わると無性にのり弁が食べたくなる(65点)
庶民派グルメが楽しめる本作の名脇役はお弁当。この映画に登場するそれは工夫と栄養、そして愛情がたっぷりつまった優れものだ。31歳の小巻は、ダメ亭主に愛想を尽かして実家に出戻る。これといった資格もない小巻の就職活動は行き詰まり、たちまち生活は困窮。そんな中、娘のんちゃんに持たせた手作りのお弁当が幼稚園で大評判に。得意の料理の腕をいかして、安くて美味しいお弁当屋を開くことを決意した小巻は、小料理屋で修行を始める。
近所の商店街で手に入るような材料だけで調理した、素朴だけれど飽きがこないのり弁の懐かしい味と香りがスクリーンを通じて漂ってくる。映画は弁当と同様、ヒロインの自立を通じて下町のクセはあるけれど深く温かい人情を描く。(50点)
お惣菜としてではなく、ご飯そのものにさまざまな具材を混ぜ込み、栄養のバランスを取ろうとするお弁当。表層は海苔が敷き詰められているために見た目の美しさはないが、断面は色も種類も違う混ぜご飯が幾層にも重なってそれぞれのうまみを引き立てあう「小巻風のり弁」は、子役俳優が食べている姿を見ているだけでよだれがわいてくるほど。高級食材を使った豪勢なディナーよりも、近所の商店街で手に入るような材料だけで調理した、素朴だけれど飽きがこない懐かしい味と香りがスクリーンを通じて漂ってくる。映画は弁当と同様、ヒロインの自立を通じて下町のクセはあるけれど深く温かい人情を描く。
◆東京の下町・京島の風景が生き生きと描かれた喜劇。31歳子持ち女性の現実がコミカルだがリアルに描かれ、同年代の女性に素直に共感してもらえそうだ(70点)
ダメ亭主に愛想を尽かし、実家の東京・京島に戻った31歳の子持ち女性・永井小巻を小西真奈美が演じるコメディー。小巻は独り立ちするため仕事の面接を受けまくるが、どこからも断られ、貯金も減るばかり。水商売を紹介されるが、セクハラを受けてすぐに断念する。そんな中、娘のために作ったのり弁が評判となり、弁当屋を開く決心をする。