貧しさから故国を捨るのではなく、知的労働で人生を切り開いていくインド人移民はもちろん勤勉で優秀なのだろう。二世代にわたるファミリーの歴史を、ことさら民族の苦難を強調することなく淡々と描くところに好感が持てた。(60点)
貧しさから故国を捨るのではなく、実家の援助と知的労働で人生を切り開いていくインド人移民。もちろん勤勉で優秀なのだろうが、彼らは外国での生活の苦労や搾取などからは無縁で、わずかに白人の異民族に対する偏見が見え隠れする程度だ。二世代にわたるファミリーの歴史を、ことさら民族の苦難を強調することなく淡々と描くところに好感が持てた。インド人のコミュニティを作り風俗習慣を守っているのに米国社会から受け入れられているのは、彼らのインテリジェンスのおかげなのだろう。