志は高いが内容がおとなしすぎる(55点)
作品の志は高いが内容がおとなしすぎる。コーヒー原産国エチオピアでの搾取の実態を訴える人物タデッセ・メスケラを追う記録映画だ。極貧のコーヒー農家と、無邪気に消費する先進国の対比や、生活のため麻薬を育てる実態に愕然とする。だが企業の利益優先はどんな産業でも同じ仕組みだ。多国籍大企業は取材拒否だろうが、スタバの客にインタビューして実態を訴えるくらいのガッツがほしい。まずは“認知”がこの映画の目的なのだから。
志は高いが内容がおとなしすぎる(55点)
作品の志は高いが内容がおとなしすぎる。コーヒー原産国エチオピアでの搾取の実態を訴える人物タデッセ・メスケラを追う記録映画だ。極貧のコーヒー農家と、無邪気に消費する先進国の対比や、生活のため麻薬を育てる実態に愕然とする。だが企業の利益優先はどんな産業でも同じ仕組みだ。多国籍大企業は取材拒否だろうが、スタバの客にインタビューして実態を訴えるくらいのガッツがほしい。まずは“認知”がこの映画の目的なのだから。
農民の無知に付け込んでコーヒー豆を投機の対象にする先進国。経済のグローバル化という搾取の構造のなかで、自国の生産農家に利益を還元しようとするエチオピア人ディーラーの姿を通じて、自由経済の暗部を鮮明に描き出す。(50点)
原産国農民の無知に付け込んでコーヒー豆を投機の対象にしてしまう先進国。農家が手にする金額の25倍で取引され、ほとんどの利潤は欧米企業が持っていく。価格決定権を持つ彼らがまともな値段で買い取れば農家は飢餓から解放されるのに、その代わりに食糧援助をするとい矛盾。映画はエチオピアから欧米まで、コーヒーが生産され、さまざまな流通ルートに乗って消費者の口に入るまでを丹念に追う。経済のグローバル化という搾取の構造のなかで、自国の生産農家に利益を還元しようとするエチオピア人ディーラーの姿を通じて、自由主義経済の暗部を鮮明に描き出す。