◆ヤンキー合唱部の「15の夜」に感動させられるとは思わなかった(80点)
かすみ(夏帆)は自分のことが大好きな女子高生。しかし、ひそかに思いを寄せる生徒会長が撮ってくれた、大口を開けて歌う自分の顔写真を見てがく然とする。あまりにもブサイクだったのだ。その日以来、自信を喪失してしまったかすみ。しかし、ライバル校のヤンキー合唱部の魂の込もった合唱と、その合唱部の部長・権藤(ゴリ)のひと言をきっかけに自分を取り戻し始める……。
◆ヤンキー合唱部の「15の夜」に感動させられるとは思わなかった(80点)
かすみ(夏帆)は自分のことが大好きな女子高生。しかし、ひそかに思いを寄せる生徒会長が撮ってくれた、大口を開けて歌う自分の顔写真を見てがく然とする。あまりにもブサイクだったのだ。その日以来、自信を喪失してしまったかすみ。しかし、ライバル校のヤンキー合唱部の魂の込もった合唱と、その合唱部の部長・権藤(ゴリ)のひと言をきっかけに自分を取り戻し始める……。
自信過剰で勘違い系の女子高生が、自分を見つめ直して成長する物語である。(70点)
強制されるとこれほどイヤなものはないが、進んで参加するとこんなに快感なものはない。それが合唱の本質だ。ルックスも良く歌も上手いが、自信過剰で勘違い系の女子高生が、自分を見つめ直して成長する物語である。どこかボ?ッとした雰囲気の夏帆がハマり役。高校生役のゴリには驚いたが、熱いセリフは説得力がありプラスに作用した。劇中の合唱の名曲が見所、いや聴き所だ。鮭が熊に噛み付く人形がひそかに気に入っている。
海岸でひとり歌い、自分の声に陶酔する少女は、外見にこだわるあまり歌の本質を見失う。自意識過剰少女の精神的成長と合唱の組み合わせが新鮮な上、登場人物配置もうまく、エピソードも簡潔で最後までテンションが落ちない。(60点)
風車がまわる海岸でひとり歌い、自分の声に陶酔する少女。美貌と美声に恵まれた彼女がその外見にこだわるあまり、歌の本質を見失い、自信をなくしていく。そしてどん底に落ちたとき、初めて他人の気持を思いやりことを知り、必死になって打ち込むことの大切さを知る。琴線に触れる歌を聞かせるには心をこめて歌わなければならない。映画はありふれた学園ものだが、自意識過剰ヒロインの精神的な成長と合唱の組み合わせが新鮮な上、周辺の登場人物配置もうまく、エピソードも簡潔で最後までテンションが落ちない。
女子高生とヤンキー合唱部の対決(80点)
『うた魂(たま)♪』を見ていると、映画なんてものは普遍性を追求するばかりが能ではないとつくづく感じる。ときには時代を切り取るような、フレッシュだが賞味期限の短いものが何より心に届く事もある。