彼女がボスを務める職場では、ミスも妥協も許されず、盾つく者は潰される。オフィスでの噂話がツイッターを通じて交わされるシーンがいかにも知の最先端ぽくてシャレていると同時に、ヒロインの置かれている立場が端的に示される。(40点)
彼女がボスを務める職場では、一切のミスも妥協も許されず、盾つく者は容赦なく叩き潰される。オフィスでの噂話がツイッターを通じて交わされるシーンがいかにも知の最先端ぽくてシャレていると同時に、ヒロインの置かれている立場が端的に示される。仕事が恋人、ライバルに情けは無用、有能だが唯我独尊、部下からは“魔女”と恐れられている。そんな、弱肉強食のビジネスの世界で勝ち抜いてきたキャリアウーマンは、恋愛ですら計算ずくで進めようとする。映画は、彼女が人間らしい感情を取り戻していく過程を通じて、愛の大切さを説く。
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“お約束”感が安心で心地よい(60点)
女性上司が男性部下に自分との結婚を“命令”するのは新しい。だが、婚活と永住権の組み合わせは、新機軸というよりむしろ古典。いずれにしても明るいノリはロマ・コメの王道だ。出版者の鬼編集長マーガレットは、NYで成功したカナダ人・40歳のキャリウーマンだが、ビザの申請をサボッたために国外退去を命じられる。そんなことでキャリアを捨てるものかと、とっさに思いついた捨て身の案は、なんと、気弱な部下・28歳のアンドリューとの偽装結婚。バレれば重罪の二人は、入国管理官の質問に備えて、週末をアンドリューの実家のアラスカで過ごすハメに。マーガレットは、素朴な街で思いがけない歓待を受け、とまどうことになる。
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◆サンドラ・ブロックが年下部下に偽装結婚を強要(80点)
日本で初めて雇用機会均等法の恩恵を受け、同時にその歪みにさらされた女性キャリアたちが、今「アラフォー」と呼ばれる年代を迎えている。彼女たちの中には、もちろん結婚・出産を経験した者もいるが、様々な事情でそれをあきらめた(あるいは、あきらめるだけのチャンスさえつかめなかった)者もまた少なくない。本作のヒロインは、まさにそんな女性たちの分身だ。
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◆サンドラ・ブロックが「魔女」と呼ばれる鬼上司に扮する(45点)
タフで恐い鬼上司。彼らは多くの会社に存在する。それに焦点を当て近年大ヒットしたのが『プラダを着た悪魔』で、メリル・ストリープ扮する有名ファッション紙の編集長の恐ろしい生態が印象的だった。そして今夏、会社で「魔女」と呼ばれている鬼上司がその姿を露にする。コメディ映画『あなたは私の婿になる(原題:THE PROPOSAL)』でその魔女に扮するのはサンドラ・ブロック。『あなたが寝てる間に』や『デンジャラス・ビューティー』でコメディエンヌとしての才能を多いに発揮し出演する映画を大ヒットに導いているだけに、本作は彼女の演技が見所の1つと言えるだろう。
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