◆久々の男泣き映画(85点)
80年代に大活躍したプロレスラーのランディ“ザ・ラム”ロビンソン(ミッキー・ローク)は、今となってはスーパーの惣菜コーナーのバイトで食い繋ぎながらも週末の小規模インディー団体の興行で試合をしている落ち目の中年レスラー。ある日、試合後に心臓発作で倒れたランディは、入院先の病院の医師から「現役続行は危険」と宣告される。娘に嫌われ、愛するストリッパーのキャシディ(マリサ・トメイ)にも振られてしまったランディは、再びリングに上がって闘うことを決意する。
◆久々の男泣き映画(85点)
80年代に大活躍したプロレスラーのランディ“ザ・ラム”ロビンソン(ミッキー・ローク)は、今となってはスーパーの惣菜コーナーのバイトで食い繋ぎながらも週末の小規模インディー団体の興行で試合をしている落ち目の中年レスラー。ある日、試合後に心臓発作で倒れたランディは、入院先の病院の医師から「現役続行は危険」と宣告される。娘に嫌われ、愛するストリッパーのキャシディ(マリサ・トメイ)にも振られてしまったランディは、再びリングに上がって闘うことを決意する。
自らの生き様を貫き通す中年レスラーの悲哀が感動を呼ぶ。復活したミッキー・ロークが見事だ。(80点)
ランディは80年代に栄光の頂点を極めたプロレスラー。だが今では人気も肉体も衰えていた。薬の副作用で心臓発作を起こした彼は、引退を決意。新しい人生のため生まれ変わろうとするが、娘や愛する女から拒絶されてしまう…。
リングに上がる前は試合の流れを打ち合わせし、試合後はお互いのパフォーマンスを称えあう、プロレスの内幕がリアルに再現される。映画は虚構の中にしか居場所がない男の不器用な生き方を通じて、人生の悲哀をしみじみと描く。(80点)
リングに上がる前は試合の流れを入念に打ち合わせし、試合後の控室ではお互いのパフォーマンスを称えあう。前半、プロレスというショーの世界の内幕がリアルに再現される。映画は虚構の中にしか居場所がない男の不器用な生き方を通じて、人生の悲哀をしみじみと描く。栄光の時代は遠い過去になり、しがない毎日を送る主人公をミッキー・ロークが熱演。老眼鏡や補聴器を付け、忍び寄る衰えと戦いながらもトレーニングを続け、日焼けした肌や金黒まだらの髪といったヒーローの外見にこだわる。どんなに無様な格好をさらしてもプロレスしがみつく彼の姿が切ない。
プロレス版ロッキー(75点)
世界中で54もの映画賞をかき集めたこの話題作は、しかし当初はわずか4館スタート(米国)の小品であった。なぜそんなことになったかといえば、監督のダーレン・アロノフスキーがわがままを言ったからである。
◆知らぬ間にランディのファンになっている観客も少なくないだろう(85点)
プロレスラーのランディ(ミッキー・ローク)は、かつて絶頂の人気を誇っていた。20年がすぎた現在は、トレーラハウスに住み、小さな興行に出場しながら生計を立てている。ある日、試合後に心臓発作を起こしたランディは、医者から引退をうながされる。途方に暮れた彼は、行きつけのクラブのストリッパー、キャシディ(マリサ・トメイ)に事情を打ち明けにいくが……。
◆異色のスポーツ映画でミッキー・ロークが復活(80点)
短くても自分らしく生きることが幸せなのか、自分を殺して長生きすることが幸せなのか。『レスラー』は、人生の岐路に立つ中年プロレスラーの悲哀を描いた異色のスポーツ・ヒューマン・ドラマである。ダーレン・アロノフスキー監督のたっての希望で主演したミッキー・ロークは、自身の転落人生を地でいくこの役柄で、まさかの復活を果たした。
ムービースター、ミッキー・ローク復活!!(90点)
ミッキー・ロークがスクリーンで復活を遂げた。彼は『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』『ナインハーフ』『エンゼルハート』等で一気に80年代のセックスシンボルになったが、90年代半ば以降はパっとしない役が続いた。2005年の『シン・シティ』では主役を得たものの、最近では激太りする等、まるで昔の面影はなくなってしまい映画界から葬り去られたかの様に思われたのだが、彼の主演映画『レスラー』がヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞に輝き、それに加えなんとミッキー・ロークも演技面で高く評価されているのだ。
安直そのものの業界の内輪ウケ(5点)
『アメリ』を大ヒットさせ、TVドラマのモデルにもなった名物バイヤー叶井俊太郎氏が企画したおバカ映画。イギリスのB級感動映画『えびボクサー』の大ヒットに気をよくした彼と仲間が、勢いで企画したという噂の話題作だ。
プロレス格闘技のファンでなおかつホラー映画のファンという方にとってはたまらなく嬉しい作品。(点数 75点)
(C)2011 MONSTER BRAWL INC & FORESIGHT FEATURES INC.
フランケンシュタイン、ミイラ男、狼男、レディ・ヴァンパイア、ゾンビマン、スワンプ・ガット、サイクロプスと言った8体の有名モンスターがリング上で激突する模様を描いた格闘系ホラー映画で、ジェシー・T・クックという方が監督、脚本、製作の三役を担った。
「モンスターの中で誰が世界最強なのか?!」、「モンスターたちの夢の対決」といった頭と心が大人になりきれていないようなボンクラ男児が思いつきそうなことを映像化した本作。見所は、当然の如くモンスター同士の身体のぶつかり合いであり、誰が優勝するのかが最大の気掛かりとなる。
究極のB級アクション映画好きやバウティスタのファン向け作品(点数 55点)
(C)2011 Son of House Limited. All Rights Reserved
アメリカの人気プロレス団体WWEの人気レスラーとして世界ヘビー級王者に4度輝き、2010年に惜しまれつつ引退したデビッド・バウティスタが主役を張ったサスペンス・アクション。監督はブライアン・A・ミラーで、本作は監督第二回作品である。
◆スタローンの下に、ジェット・リーやステイサムら、アクション・ヒーローたちが大結集した超豪華なB級映画。粗っぽいが、それが「荒々しい魅力」にもなっている(73点)
シルベスター・スタローンにジェット・リー、ジェイソン・ステイサム、ミッキー・ローク、ドルフ・ラングレン。元プロレス界のスーパー・スター、「ストーン・コールド」スティーブ・オースティン、UFCのランディ・クートゥア。さらにカメオ出演で今やカリフォルニア州知事のシュワルツェネッガーと、ブルース・ウイリス。よくこれだけのメンバーが集まったものだと思う。集まっただけでもう十分、本作は成功と言えるだろう。これだけ集まってしまったら、逆にいい映画にはなりにくいが、いい映画じゃなくても全く構わない。とにかくアクション・ヒーローたちの大集結を観たいのだから。
◆ジャッキー・チェンのアクションは過激さがなくなった代わり、名人芸の域に達している。軽めのコメディーだが、熟練の技を堪能出来る。(67点)
ジャッキー・チェンのハリウッド進出30周年記念映画。内容も、それにふさわしく、冒頭、主人公のこれまでの活躍を紹介するのに、ジャッキーの過去作品のダイジェストを使うなど、様々な作品にオマージュを捧げている。
◆やりたい放題のわがまま社長というユニークなヒーロー像が痛快。CGの派手な見せ場に美女と、ゴージャスな見所の連続で、前作以上の出来(80点)
「アイアンマン」シリーズは、主人公が真面目なヒーローではなく、わがままでセレブ、兵器産業に関わる企業の2代目社長というのが面白い。しかもナルシストで、「正体」が世界中にばれている。自分は世界平和を民営化したと公言し、スーツを着て酒に酔い、武器を使って顰蹙を買う。そして、自分の非をなかなか認めない。普通のヒーロー像と全く真逆なのだ。だが、嫌な感じはしない。ロバート・ダウニーJrがユーモアたっぷりに演じていると、嫌味がないというか、嫌味なところも許せてしまう。むしろ痛快で、人間として様々な欠点があることで、普通のヒーローよりも共感できるほどだ。
◆まるで自分の人生を繕うように丁寧に針仕事をする姿が何よりも切ない(55点)
演技初挑戦のアントニオ猪木の存在感なしには成立しない作品だが、北の町・函館の風景が一人の登場人物のような役割を担っている。時代に取り残されたようなさびれた団地には、生活保護を受ける住人たちが暮らしている。元・覆面プロレスラーの大魔神は、用心棒の役を務めていた。学校でイジメを受け、母親からもかまってもらえない孤独な少年タクロウが、偶然、ひと夏を大魔神のもとで暮らすことに。親の愛を知らない少年と、事故で死んだ息子に十分な愛を与えられなかったことを悔やむ初老の男は、いつしか心を通わせていく…。
◆長州を知る者は、彼の好演ぶりに笑わずにはいられないだろう(75点)
喜多一郎監督がデビュー作『星砂の島、私の島 ~アイランド・ドリーミン~』(03)に続いて再び沖縄の竹富島を舞台にしたドラマを完成させた。