映画として何がしたいのか分からない(45点)
いつまでやるつもりだと本気で質問したくなる人気シリーズ第5弾。殺人ゲームの仕掛人ジグソウの本当の後継者の誕生と暗躍を描く、種明かし的な1本だ。お決まりの残酷描写は冒頭から全開状態ですさまじい。“参加者”は、密室で死のゲームを強制される5人の男女、元妻のジル、奇跡的に助かったストラム捜査官など。毎回繰り広げられる凝りまくりの仕掛けは、火責めに水責めと今回も健在だが、もはや映画として何がしたいのか分からないのでは。物語性より残酷描写に比重を置くようでは第1作の衝撃は望めない。物語は続きそうだが今後も劣化は免れないだろう。
(渡まち子)