◆ある日突然、顔や皮膚が醜く爛れだしたら (68点)
「グワシッ!まことちゃん」やホラー漫画で有名な楳図かずおさんの作品「おろち」シリーズが実写化♪今回の映画「おろち」は、1969年?1970年に「週刊少年サンデー」で掲載されていた「おろち」の9つのオムニバスストーリーの内2つ、「姉妹」と「血」が融合された作品となっています。
と言いましても・・ご存じない方もいらしゃることでしょう!そこでまず簡単に「おろち」についてご紹介いたします♪
そもそも「おろち」とは・・?超能力を持った不老不死の謎の美少女のこと。(実態があり、霊というわけでもないらしい・・笑)終わりのない長?い年月をたった一人で生きているので、おろち自身に 人生においての目的や目標はなく、他人の人生をただ観察することを唯一の趣味(楽しみ?)としている。
他人の人生についてはあくまで傍観者でいなければ、と思っているようですが、好奇心や同情心からついつい超能力を使って他人の人生に関わってしまうこともしばしば。(ギャク的要素がない市原悦子さんの「家政婦は見た!!」シリーズに近いかも♪笑)そんなおろちが見てきた9つの他人の人生、しかもダークなスプラッタ人生が「おろち」シリーズなのです。
おろち自身は得体の知れない存在ですが、霊的な恐怖はなく、作品としてもあくまで人間の持つ残酷さや異常な執念、どろどろとした人間模様・心情などをおどろおどろしく、描きだした心理的ホラーです。
今回映画化された作品も、女の美貌にかける異常なまでの執念を、嫉妬心を、残忍さを・・どろどろとした人間の生生しい部分を、嫌というほど見せつけいてくれます(汗)ぞぉっとします。。。
そのストーリーは・・・ある嵐の晩、雨風をしのぐため大きな屋敷・門前家に入り込んだおろち。(座敷童みたいでもあります♪)その屋敷には愛くるしい姉妹、一草と理沙、そして大女優でこの上なく美しく自信に満ち溢れた母親、葵がいた。
一見裕福で、美貌にも恵まれた母と娘達の優雅な生活かと思いきや・・母、葵は自信に満ち溢れた言動の裏に何かに焦り怯えている姿が。。当然気になるおろち・・門前家の家政婦として、潜り込む。(ほんとに "家政婦は見た!!"状態ですね。笑)
門前家を見守るおろちの前に現れる数々の謎。門前家の壁にかけられたどこか不気味な母娘の肖像画・・なぜか理沙だけに厳しくあたる葵・・「決して入るな!!」と厳しく言いつけられた階上の部屋。その部屋から毎夜響いてくるうめき声……。この屋敷に隠された秘密とは・・!?
「門前家の女たちは誰よりも美しく愛くるしく生まれつくが、代々29歳でその美しさが醜く崩れゆく運命にある」という秘密が根底にあり、美しく生まれついたが故に、余計に執着するのであろう異常なまでの美貌への執念が身の毛がよだつほどの恐怖で描かれています。(エリザベート・バートリーを彷彿とさせる感じも。。。)
醜く朽ち果てていく運命を背負った姉妹が、己の運命から逃れようともがき苦しみ・・最後にとった衝撃の行動!!さらに明かされることとなった驚愕の事実!!謎が明かされ始めると同時に恐怖がつのっていく構成はおみごと。不気味さと隠されれば隠されるほど気になってしまう人間の心理をうまくついた作品でもあります。
映画前半は、"謎"を散りばめ、興味をそそり、そこへ加えて不気味さをプラス・・そして徐々に明かされる秘密と引き換えに、人間心理をついた恐怖を入れ込んでいく。。ストーリーが進行するに伴って、ホラー、サスペンス、ミステリー、謎解きなどなどがめざましく入れ替わり、全てをまとめて味わえる!予想外の大どんでん返しも盛り込まれていて、最後まで飽きのこない展開でした!
主演:葵・一草役の木村佳子さんの迫真の演技は凄すぎて(いい意味で)、どん引きものです(笑;)細い体で髪型のせいもあるかと思いますが、鬼気迫る演技は「アザーズ」のときの二コール・キッドマンに何故かダブって見えました(笑)
また、本作品を手がけた鶴田監督さんは、『ホラー専門監督』といってもいいぐらいの方!ホラーものの映画ではリング・予言・ドリームクルーズetc…を、TVではほんとうにあった怖い話・ビデオシリーズetc…を多く手がけておられ、人を怖がらせることに長けている監督さんだと思います。
そんな霊的な恐怖映像の技術を 今回人間の恐ろしく生々しい恐怖に活用!お化けなんていないのに(そんな話ではないのに・・笑)、ひやっとするような・・ぞっとする恐怖に襲われます。
今回、原作漫画の「おろち」を読んでいなかったので、ストーリー展開がわからず、新鮮な感じを受けたということもあると思いますが、なかなかおもしろい作品でした♪似た雰囲気の作品で言うと・・京極夏目シリーズや金田一シリーズでしょうか・・これらの作品をもっと簡単でわかりやすいくし、不気味な部分を前面にひっぱりだしたような感じです!伝わるかな・・(笑;)
とにかく(?)ちょっと不気味な感じが好きな人にはお勧めです♪

























