◆見せ場はもちろん中盤で描かれる約10分間のカーチェイス (75点)
ニューヨークでギャング団のボスが、ニセ警官によって次々と拉致される事件が発生する。バディ刑事(ロイ・シャイダー)率いる特捜班セブン・アップスが非情の捜査を開始する。
カーチェイスが語り草となっているポリスアクションの名作『ブリット』(68)、『フレンチ・コネクション』(71)を製作したフィリップ・ダントーニが製作、監督を手懸けたサスペンス系ポリスアクション。見せ場はもちろん中盤で描かれる約10分間のカーチェイスであり、これがなかなか気合の入った出来栄えだ。バディがハンドルを握る車が敵の車を追い詰める、子供たちが縄跳び等をして遊んでいる所を激走し、危うく轢き殺しそうになるシーンはまさにスリル満点の描き方となっている。次に一台のパトカーを巻き込んでのカーチェイスとなるのだが、これが刑事アクションらしい面白さを感じさせる。ゆるやかな坂道を二台の車が軽くジャンプするシーンは、ダントーニ監督が『ブリット』で描かれたあの有名なカーチェイスシーンをもう一度やってみたくて再現させたかのように思える。締め括りは、バディの車がトラックの荷台の下に突っ込んで車体の上部が跡形も無く崩壊し、バディは軽症を負う。とにかくカーチェイスシーンは、スピード感とハラハラドキドキ感を存分に満喫できる見応え抜群のシーンとなっていてとても印象深い。
ロイ・シャイダーが脇役として出演した『フレンチ・コネクション』と本作には、共通点がある。まずは、舞台がニューヨークであること。次にロイが演じる主人公のファーストネームがバディであること。『フレコネ』ファンにとって本作は二番煎じ、またはロイが続編『フレンチ・コネクション2』に出演できなかったため本作こそロイにとっての『フレコネ2』と言われている。
タイトルのセブン・アップスは、7年以上の刑期に該当する犯罪者という意味である。
本作の特捜班は、アウトロー的な刑事ばかりで構成されている。ついつい日本のTV刑事ドラマ『非情のライセンス』(73?80)、『大都会』(特に PART?、?、77?79)、『西部警察』(PART-?まで、79?84)、『大激闘マッドポリス’80』(17話より『特命刑事』に改題、80)、『ゴリラ 警視庁捜査第8班』(89?90)を連想してしまう。
























