ド迫力のカー・アクションがウリのこのシリーズ、続編ができるたびにおかしな方向へ向かったが、4作目はオリジナル・メンバーが再集結して、ようやく軌道修正できた。凄腕ドライバーのドミニクは、南米で逃亡生活を送っていたが、恋人のレティが殺害されたことを知り、危険を承知でLAに戻る。旧友で、かつてドミニクを逃がしたブライアンは今はFBI捜査官だが、麻薬組織のボス・ブラガを追っていた。レティの死に組織が関係すると知ったドミニクは、潜入捜査でブラガを追うブライアンとカーレースで競うことに。命がけのカーチェイスが再び始まる。
ヴィン・ディーゼルにポール・ウォーカー。やはり「ワイルド・スピード」はこのメンバーでなくてはいけない。物語も、東京でドリフト走行などせず、犯罪捜査とカーレースをからめたオーソドックスなストーリーになった。カー・アクションは潤沢な予算のおかげか、見応えたっぷりのもので、冒頭にドミニクとレティが見せる超絶チェイスから一気にワイルド・スピードの世界に引き込まれる。また、旧坑道を爆走する場面は、ドライビング・テクニックより勘と度胸を試す野獣のようなチェイスで、まるでジェットコースターのようなドキドキ感がある。ストリートで競う“庶民性”が失われたのは惜しいが、どうやら物語は続きそう。痛快な気配のラストに思わずニヤリとしてしまうはずだ。
(渡まち子)
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