◆CGで再現された恐竜のリアルさはハンパではない(50点)
ギャグセンスの違いか、言葉の壁か。アメリカでは人気だが日本ではさっぱり不人気のコメディ俳優ウィル・フェレル。ビミョーな立ち位置の彼が主演の本作は、恐竜という“登場人物”のおかげでアトラクション的な楽しさが満載だ。タイムワープの研究が専門で学会の笑い者のマーシャル博士は、彼を信じる女性ホリーや土産物屋のウィルと共に、完成した装置を使って時空間の歪みを通過、異次元世界に迷い込む。そこは、恐竜や類人猿が生息し、あらゆる時代の残骸が混在する摩訶不思議な世界だった。
文明の廃墟のような世界は妙に哲学的。そこで繰り広げられるギャグはチープでおトボケ。なのに、CGで再現された恐竜のリアルさはハンパではない。力の入れ所にメリハリがあるのはいいが、正直、笑いのツボがどこにあるのかと悩んでしまう。この作品のベースになっているという1970年代のTVシリーズ「LAND OF THE LOST」は未見だが、失われた世界と現代社会の残骸、さらには宇宙にまで広がる壮大でハチャメチャな世界観は映画ならでは。ありえない世界にあっさりと順応しながら、ひたすらサバイバルする途中に何度も響く「コーラスライン」のメロディには笑った。終盤の山場である、トカゲ人間が王国を築いているという設定には力が抜けるが、どこかB級映画の名作「大アマゾンの半魚人」を思わせて憎めない。確信犯的おバカテイストと、いたって本気のCG。このあたりのギャップを味わえれば楽しめよう。





























