◆生と死のサイクルを強く感じさせる(65点)
ディズニーネイチャーは、環境や自然を専門とし良質なドキュメンタリーを送り出すことを目的にした新レーベル。その第1弾となるのが、アフリカ・タンザニア北部のナトロン湖と、そこで群れをなす150万羽のフラミンゴの生態を描いた本作だ。色やフォルムがユニークで、不死鳥(フェニックス)伝説のルーツとも言われるフラミンゴという素材が何より面白い。
ナトロン湖の別名は“炎の湖”。水中の微生物が大繁殖する頃に真っ赤な炎のような姿になる。そこに空をピンク色に染めて飛来したフラミンゴたちが群棲する様は、まさに絶景だ。だが、その美しい湖水は毒性が強くほとんどの生物が生きられないと知り、驚いてしまう。つくづく自然というのは神秘的だ。そんな場所で子育てをするフラミンゴの実態は、驚きに満ちていて、生と死のサイクルを強く感じさせる。親鳥の羽の中で子供が身を休め、親子で見つめ合う場面は感動的だし、求愛のダンスのシルエットの美しさには思わず見惚れる。ディズニーは古くから「砂漠は生きている」などの秀作長編ドキュメンタリー映画を作っているが、今後、このレーベルになって新たな作品を続々と送り出すようだ。最新の機材と技術、素材を選ぶ審美眼、過酷な撮影に耐えるスタッフの労力が、美しい映像詩を届けてくれるだろう。



























