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ココ・シャネル - 渡まち子

華麗なファッションを十分に楽しんでほしい(65点)
ココ・シャネル

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 偉大なデザイナー、ココ・シャネルの伝記映画が相次いでやってくるが、本作はもっともわかりやすい作りではなかろうか。孤児院育ちから、お針子になり、帽子作りで頭角を現した若き日々は、運命の恋人ボイ・カペルの出現によって激変していく。

 映画は恋愛を中心に語られるが、ココが、慣習や流行に左右されず、いかに自らの美意識で新しいファッションを作っていったかをきちんと描いているのがいい。コルセットを使わず、メンズの服をヒントにし、戦時下の物資不足には誰も使わなかったジャージ素材に注目する彼女は、非常に勇気のある自立した女性だ。決してぶれないその生き様を、映画は失敗のコレクションから始め、大成功のショーで締めくくる。彼女の人生こそ、まさしくスタイル。大女優シャーリー・マクレーン演じる老シャネルが人生を回想する形にしたことで、苦労を笑い話にする余裕さえ生まれている。劇中に登場する華麗なファッションを十分に楽しんでほしい。

渡まち子

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