◆ラストにハリウッドの商魂をチラリと見せる(70点)
犬版「トゥルーマン・ショー」と呼びたいこのアニメは、ハリウッドのスター犬・ボルトが主人公。手違いでNYに来たボルトは、自分のスーパー・パワーがすべて偽物でTVドラマの世界のことだと知るが、大好きな共演者の少女ペニーを助けるため、本物の冒険へと旅立つ。主人公の成長を描くのにロードムービーの形は最適で、ボルトは現実を知りながらたくましくなっていく。旅に巻き込まれるすれっからしの野良猫やおとぼけハムスターなど、道連れキャラもイイ感じだ。個人的には芸能界の虚構の中でしたたかに生き抜く毒のある展開を期待したが、夏休み向けファミリー映画ではそれは無理。ラストにハリウッドの商魂をチラリと見せる程度だった。それでも、勘違いが無償の愛でやがて本物になる展開は幸福感に満ちている。



























