生息場所と生育環境が異なるコグマを追うドキュメンタリーで、環境保護を訴えるのが目的だが、3つのパートに分けたことが果たして成功かどうかは疑問だ。ベルリン動物園の人気者で人工飼育で育つホッキョクグマの子供・クヌートの成長を追いながら、北極で暮らす親子、ベラルーシの森で母グマ無しで成長するヒグマの兄弟を、同時に映し出していく。絶滅危惧種であるホッキョクグマは、地球温暖化の被害者の代表的存在としてたびたび取り上げられる。動物園の飼育係のトーマスになつくクヌートはぬいぐるみのように愛らしく思わず心がなごむが、人工飼育の難しさと、環境保護を訴える比率がはっきりせず、ラストのナレーションだけがとってつけたよう。動物好きにはたまらない映像が満載なのでとりあえず癒されるのが救いか。
(渡まち子)
スポンサードリンク


















