◆次回作への期待は高まった(70点)
前作「序」は復習モードで不満だったが、本作「破」はまずは合格点。迫力のCGはもちろん、新キャラの登場、中学生らしい恋愛感情や大人もニヤリのセクシーショット、さらにはスポンサーに配慮した細部の描写と、実にサービス精神が旺盛だ。物語は、汎用ヒト型決戦兵器エヴァンゲリオンに乗って戦う14 歳の少年シンジが、父との関係や戦うことの意義で悩みながらも、謎の敵・使途との激戦に巻き込まれていく様を描くもの。エヴァの特徴である抒情性と残酷性の両面がエモーショナルで、ファンならずとも圧倒的な映像美に目を見張るだろう。
メガネっ子というマニアックなルックスの新キャラのマリと、登場時間は少ないが意味深なセリフが気になるカヲルの二人の存在は、本作ではまだ謎めいている。その分、レイとアスカの心理描写は丁寧だ。彼女たちの感情の揺れや他者への思い、シンジとの距離が近くなる展開は、心の底の悲しみがにじむようで胸が詰まる。レイが言う“ポカポカ”する気持ちをみんなが味わう日は来るのだろうか。まだまだ物語は途中だが、混沌から始まるであろう次回作への期待は高まった。ただ、激しい戦闘シーンで流れる有名曲の選曲にビックリ。激しく好みが分かれそうだが、妙に記憶に残るという意味で効果は絶大だ。稀に見る“後ろ向きな性格”の主人公には案外ピッタリかもしれない。例によってエンドロールの後に予告編と重要なシーンがあるので席を立たずに最後まで鑑賞しよう。




























