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ターミネーター4 - 渡まち子

本作の魅力は新キャラのマーカスに尽きる(70点)
ターミネーター4

 これはSFというより、もはや戦争映画。それほど戦いは熾烈で未来は荒廃している。スーパーコンピューター“スカイネット”が支配する2018年の地球で、わずかに生き残った人類は、ジョン・コナーを指導者として機械と戦っていた。そこに謎の男マーカスが、カイルという少年を救うべくコナーのもとへとたどり着く。カイルは後にジョンの父となるのだが、母サラが残した予言のテープと現実との差異がジョンを動揺させる。未来から過去へと移行する旧シリーズとは違い、この1本だけを見れば時間移動はない。加えて、旧作では重要な役割を果たしてきた個性的なターミネーターもいない。そこにはただ残忍な殺人マシーンがいるだけだ。「ターミネーター」のタイトルは不要なのではと思うほどなのだが、それでもジョンが言う懐かしいキメ台詞やシュワルツェネッガーの驚きの特別出演にはワクワクする。

 シリーズ4作目にして新生3部作の始まりである本作の魅力は新キャラのマーカスに尽きる。人間と機械の両方の哀しみを知る彼が、ジョンと人類のために払う犠牲は涙なくしては見られない。「私はジョン・コナー」と何度も繰り返す主人公は、マーカスの人間性に支えられ“自分自身”になったといえよう。複雑な時間軸と変化する過去や未来に、凝った世界観がある。そこに人類を助ける特別な存在がいたという事実が、このダークな物語の希望の光だ。

渡まち子

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