三木聡監督得意の言葉遊びとナンセンス・ギャグが満載でにぎやかな作品だ。出版社を辞めたOLハナメは、実の父で変人の“電球”と出会い、思いつきで骨董屋をはじめる。次々に起こる妙な出来事の果てにお宝が眠るという蔵の鍵を手にすることに。ヒロインは迷信や占いなど目に見えないものは信じないタチなのだが、ガラクタにしか見えない骨董の中に実は夢があると気付いたとき“お手製の”沼からビックリするものが現れるという展開はちょっと愉快だ。いい大人と言える年齢のヒロインのテンションの高さには違和感を感じるが、見かけとは裏腹に人のいいパンクロッカーのガスの存在がほっとさせてくれた。この世ならぬモノが見えてしまうのが怖いような羨ましいような、そんな気になる脱力系ヒューマン・コメディである。
(渡まち子)
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