◆長所も短所も編集なしで容赦なく映し出して非常に効果的 (70点)
心の病や薬物中毒の問題を支えあうのが家族。言うのは簡単だが実際には修羅場だ。姉レイチェルの結婚式に出席するためキムが帰宅する。彼女は依存症の施設から仮に外出を許可された身で、精神的に不安定だった。全編ホームビデオのような雰囲気で撮られた映像は、家族全員の長所も短所も編集なしで容赦なく映し出して非常に効果的。そこにいつも感じるのは不幸な事故で死んだ幼い弟の影だ。
アルトマンの「ウェディング」を例に出すまでもなく、冠婚葬祭は、普段疎遠な家族や親戚、他人までもが入り乱れるカオスの場。本音と建前の両方で互いに傷つけ合い、クタクタの1日が暮れていく。それでも朝はやってくるのだ。そのことがかすかな希望に思える。ふれあいを求めているのに、優しくされると反抗してしまう気性が激しいヒロインを、アン・ハサウェイが入魂の演技で演じて素晴らしい。





























