◆基本は少年時代の小さな冒険 (55点)
ショボい雰囲気、情けないキャラ、イケてない舞台。全てをくつがえしてくれるのがデメキングなのだろうか。70年代の瀬戸内の田舎町で、いじめられっ子の中学生・亀岡は小学生3人とツルんで無為な日々を過ごしていたが、孤独な高校生・蜂屋から「デメキングと戦うんや」と謎めいた言葉をかけられる。物語の基本は少年時代の小さな冒険。妄想の中でだけ猛々しいデメキングは、期待に反して世界や主人公を激変はさせないが、大人になったある時、ふとみつける古い玩具のような存在だ。格好良くもなく華やかでもない平凡な毎日を生きる諦念の中に、この作品の味わいがある。




























