ジェネラル・ルージュの凱旋 - 渡まち子

堺雅人の存在感は抜群だ(70点)
ジェネラル・ルージュの凱旋

© 2009 映画 「ジェネラル・ルージュの凱旋」製作委員会

 切実な医療問題を分かりやすいエンタメとして提供するミステリー・シリーズ第2弾。おっとり型の窓際医師・田口公子と、口が悪い厚生労働省の役人・白鳥圭輔のにわか探偵コンビが、医療メーカーと病院の癒着にからむ事件の謎を追う。激務の救命救急センター長を演じる堺雅人の存在感は抜群だ。ヘリポートやキャンディなど、小道具が最後にちゃんと効いてくるのは上手い。贅沢を言えば、現実ではやむを得ず断る急患の対処に何か示唆がほしかった点と、田口は探偵役は2度目なので、もう少し彼女の成長が見たかったこと。ジェネラル・ルージュ(血まみれ将軍)の名の本当の由来はちょっとキモいが、医療現場の過酷さを示すエピソードで、切迫感があった。

渡まち子