世界初の3Dホラーだが、問題は、ホラー映画の基本である画面の暗さだ。黒っぽい場面ばかりでは飛び出す映像の効果が薄く、大迫力なのはラストの爆発シーンくらい。物語は、多数の犠牲者が出たバレンタインデーの日の炭鉱の事故から10年後、その時の生存者で帰郷したトムが、惨劇に遭遇するというもの。マスクを付けた炭鉱夫姿に武器はつるはし。何だか効率が悪そうなスタイルの殺人鬼だが、炭鉱という奥行きのある場所は3Dの舞台にふさわしい。だが、端の座席から見ると画面が歪むこと、吹き替え中心の上映など、3D映画はまだまだ再考の余地がありそうだ。
(渡まち子)
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