第二次大戦中に多くの同胞を救ったユダヤ人兄弟の感動の実話だ。1941年、ナチスによる虐殺を逃れてベラルーシの森に逃げ込んだビエルスキ兄弟を頼って多くのユダヤ人が集まるが、寒さと飢えで極限状態に陥る。共同体のリーダーは、時に非情さが必要。強さと弱さを併せ持つ主人公トゥヴィアを演じるクレイグが素晴らしい。陰鬱な物語の中、三男の結婚式のシーンは、ひと時の美しい夢のようで心に残る。映画の出来は悪くない。ただ、現在のガザ地区でのイスラエルの暴挙を思うと、この物語の中で虐げられるユダヤ人に単純に感情移入できないのは私だけではないだろう。
(渡まち子)
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