赤字財政を抱えながら、さまざまな工夫で夢をかなえた旭山動物園の感動の実話だ。園長・滝沢は多くのスタッフと共に、個性的なアイデアと生き物への愛情で、動物園を立て直していく。飼育係のこだわりや行政との係わりなどは分かり易く描かれているが、新人飼育係の青年のトラウマの描写は中途半端。また動物愛護団体との対立は興味深いので、もっと掘り下げてほしかった。一方、動物の生態をそのまま見せる“行動展示”と、動物たちの愛らしい表情がすばらしく魅力的。園長役の西田敏行がハマリ役で、園長のおおらかさこそが動物園復活の原動力だったことが伝わってくる。
(渡まち子)
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