松山千春のデビューまでの道のりを自伝をもとに映画化。全国フォーク音楽祭・札幌大会で落選した千春の才能を見抜き、彼を世に出したディレクター・竹田との出会いと信頼関係、突然の別れが描かれる。北海道の自然を素直に写した風景は美しいが、それ以外の映像がびっくりするほど垢抜けない。特に、一輪のバラが、千春や竹田の生き様の象徴として何度もアップで映るのだが、黒バックに赤いバラとは、あまりにダサい。まるで、ふた昔前のカラオケビデオのようで脱力してしまった。ただし、松山千春本人が吹き替えた歌の素晴らしさは本物。ラストの涙の熱唱だけは大東俊介の“演技”だが、これもいい。観客と共に熱唱するアンコール場面はちょっと泣けた。
(渡まち子)
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