大人気ケータイ小説の映画化だが、TVドラマとの連動というメディア・ミックスの試みがユニークだ。メイとアツシは運命的に惹かれあうが、ある悲しい過去によって引き裂かれる。不幸の連打と扇情的な試練はケータイ小説の必須アイテムだが、本作ではドラッグとDVが中心だ。この現代的な問題と、親の代の因果という古臭い要素を組み合わせた点は面白い。物語は飛躍が多く心理描写も浅いものだが、見過ごせないのはメイの友人のサラの描写だ。片思いの少年に告白さえしていないのに、いきなり自殺未遂。さらに部分的な記憶喪失になる展開に唖然。イヤなことに対して、自分が消える、もしくは頭から抹消というのが10代の思考回路なら、かなりヤバいのでは。
(渡まち子)
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