K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝 - 渡まち子

怪人二十面相をトンデモな方向へと向かわせる(55点)

© 2008「K-20」製作委員会

 怪人二十面相をトンデモな方向へと向かわせる物語だが、格差社会が発展したパラレルワールドを舞台にしたのは面白い。サーカスの曲芸師・平吉は、謎の男の罠によって怪人二十面相として捕らえられる。令嬢・葉子とともに無実の罪をはらすため本物の二十面相を追うと、衝撃の事実が待っていた。このK-20は、走り、跳ね、空まで飛ぶアクション・ヒーローだ。闇の中で暗躍する義賊、あえて罪を被る決意など「ダークナイト」度が高いが悲壮感はゼロ。物語はユルユルだが、レトロなムードの活劇にはこのくらいでちょうどいい。とぼけた表情の金城武が、なりゆき型ヒーローにぴったりだ。

渡まち子