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ディセント2 - 渡まち子

◆思いもよらないどんでん返しが用意されている(70点)

 低予算のカルト・ホラー「ディセント」は未踏の洞窟という舞台設定の面白さでヒットを飛ばした佳作だった。本作は待望の続編だが、続編のマンネリ感とは無縁で、なかなか出来がいい。アパラチア山脈の洞窟探検に出かけた女性6人グループが行方不明になり、サラだけが血まみれの状態で生還する。記憶が混濁し錯乱状態のサラを容疑者と疑う保安官は、彼女を連れて数人のレスキュー隊と共に問題の洞窟へと向かうが、岩の崩落で路をふさがれ孤立。彼らが目にしたのは、行方不明者の無残な死体と、洞窟の闇でうごめく謎の生き物だった。

 物語の流れをつかむ上で、前作鑑賞は必須だが、そうなると洞窟の中にいる恐ろしい生き物の正体を知ることになる。だが知った上で見るからといって、それがマイナスにならないところが、この続編の優れた点だ。暗い洞窟の岩に同化して張り付く姿や残されたビデオに写るその姿にドキドキし、いつ姿を現すのかと期待が高まる。そしてついに恐ろしいビジュアルのそれが登場。「待ってましたぁ!」とばかりにテンションがあがるのだ。迷路のようなその洞窟のビジュアルは、前作以上にグロテスクである。閉塞感で息がつまりそうな場所で、疑心暗鬼になった人間の心理状態がすさまじく、彼らは次第に狂気へ駆られていく。モンスターと同じくらい人間も怖いのだ。だからこそ、終盤に描かれる自己犠牲の精神には崇高な感動を覚える。今回も、血みどろのサバイバルの果てに一人だけが生還するのだが、油断は禁物。思いもよらないどんでん返しが用意されている。どん底の洞窟も恐ろしいが、上が安全という保障はどこにもない。このブリティッシュ・ホラーの続編、かなりヤッてくれる。

渡まち子

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