風車がまわる海岸でひとり歌い、自分の声に陶酔する少女。美貌と美声に恵まれた彼女がその外見にこだわるあまり、歌の本質を見失い、自信をなくしていく。そしてどん底に落ちたとき、初めて他人の気持を思いやりことを知り、必死になって打ち込むことの大切さを知る。琴線に触れる歌を聞かせるには心をこめて歌わなければならない。映画はありふれた学園ものだが、自意識過剰ヒロインの精神的な成長と合唱の組み合わせが新鮮な上、周辺の登場人物配置もうまく、エピソードも簡潔で最後までテンションが落ちない。
(福本次郎)
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