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かけひきは、恋のはじまり - 岡本太陽

ジョージ・クルーニーが監督・脚本・主演を務めるアメフト映画(30点)

© 2008 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

 2005年に全米で公開された映画『グッドナイト&グッドラック』。この映画の脚本、監督を務めたのは政治経済に造詣の深いジョージ・クルーニー。真実を伝えんとするジャーナリスト達のドラマを生み出した彼は、この映画で脚本と監督でアカデミー賞にノミネートされた。映画監督としても公に認められたジョージ・クルーニーが2008年春に新しい映画を放った。『かけひきは、恋のはじまり』と呼ばれるアメリカンフットボールを題材にしたこのコメディ映画では、監督、脚本、主演をジョージ・クルーニーが務める。

 1925年ミネソタ州のフットボールチーム、ダルース・ブルッドグスは試合であまり良い結果を出せずにた。チームのスポンサーがいなくなり、フットボールリーグ自体がなくなろうとしているとき、ダルース・ブルドッグスのチームキャプテン、ドッジ・コノリー(ジョージ・クルーニー)はフットボールリーグの活性化の為、大学フットボールのスター選手カーター(ジョン・クラシンスキー)をブルドッグスに入団させようとするが、彼らはスポーツ記者であるレキシー(レニー・ゼルウィガー)という同じ女性に好意を抱くようになり…。

 この脚本は実話を基に書かれているのだが、ジョージ・クルーニー演じるドッジのモデルになったのは実際のNFLプレーヤー、ジョニー・マクナリー。彼は 1925年から1938年まで活躍した選手だ。彼が一度在籍していたチーム名はダルース・エスキモーズ。ダルース・ブルドッグスのモデルになったこのチームは実際にNFLの存亡を守ったそうだ。

 この『かけひきは、恋のはじまり』は『グッドナイト&グッドラック』で監督としても高い評価を得たジョージ・クルーニーの監督最新作ということで期待されていたのだが、映画自体が非常にダルい。キャストも魅力的なはずなのに、全く魅力的に映らず、この映画は駄作の類に入る。NFLを救った選手の話で題材的には悪くはないのだが、おそらくジョージ・クルーニーという人は政治の関わった映画を作った方が向いているのだろう。

 この映画が始まって数十分はとりあえず、作品のムードを楽しめるが、途中からこの映画のダルさに気付き、物語の展開がどうでもよくなってしまう。おそらく映画館を途中で出て行ったとしても公開はしないだろう。この映画の魅力を強いて言うなら、ジョージ・クルーニーのユニフォーム姿を見る事が出来る点だろう。彼がアメフトのユニフォームを着る事はもうなさそうなので、ジョージ・クルーニー好きには実はちょっとたまらない作品かもしれない。

岡本太陽

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