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ファンタスティック・フォー:銀河の危機 - 岡本太陽

ジェシカ・アルバ出演(55点)

 2005年夏の超大作映画として『Fantastic Four(ファンタスティックフォー)』が全米で公開された。公開から3日間の興行収入が5600万ドルで、その夏の公開作品の中では、『スターウォーズ:シスの復讐』『宇宙戦争』に次ぐヒットだった。『スパイダーマン』『X?メン』などに並ぶ人気マーベルコミック『ファンタスティクフォー』の実写映画化の第二弾『Fantastic Four: Rise of the Silver Surfer(ファンタスティック・フォー:銀河の危機)』が2007年夏アメリカ公開された。キャストは前作同様ファンタスティックフォーに、ヨアン・グリフィス(Ioan Gruffudd)、ジェシカ・アルバ(Jessica Alba)、クリス・エバンス(Chris Evans)、マイケル・チクリス(Michael Chiklis)が扮している。

 宇宙飛行中に宇宙線を浴びた4人が超能力を得て、地球に帰還し、正義の為に悪と戦うヒーローのファンタスティックフォー。チームは、体をゴムの様に自在に伸ばしたり縮めたりすることのできるミスター・ファンタスティック、テレキネシスや自身を透明化する他、エネルギーシールドを作ることのできるインビジブル・ウーマン、全身を炎で包み高速で飛ぶ事のできる、インビジブルウーマンの弟ヒューマン・トーチ、そして見た目が岩の様な体をしており、超怪力のザ・シングで構成されている。

 前作ではミスターファンタスティックの大学時代からのライバルドクター・ドゥームを倒して世界は救われた。『Fantastic Four: Rise of the Silver Surfer』では全身ピカピカのシルバーサーファーが現れる。こいつは敵なのか味方なのか?

 今や世界のスーパーヒーロー、ファンタスティックフォーはセレブリティー扱い。そんな中ミスター・ファンタスティックことリードとインビジブル・ウーマンことスーザンは愛を育み結婚しようとしている。そのことを新聞やニュースが連日取り上げないはずがない。だがある日、日本は駿河湾上空を、光る流星のようなものがもの凄いスピードで通り過ぎる。なんとそれが通り過ぎた駿河湾は凍りついてしまう。また、エジプトでは雪が降る等世界で異常事態が次々と起こる。アメリカ軍が空を高速で移動する物体を写真に捕え、その調査依頼にリードの元を訪れる。もちろん正義のヒーローなのでそのことは気にはなるが、結婚を間近に控えたリードはスーザンを気遣いあまり乗り気ではない。リードとスーザンの結婚式当日、ニューヨーク上空をその光る流星のようなものが通り過ぎる。それを追うヒューマン・トーチことジョニー。その光る物体はなんと人間の様な姿をしているが全身銀色のシルバーサーファーだった。

 前作でも思ったことだが、ファンタスティックフォーは非常に弱い。ミスター・ファンタスティックは伸び縮みするだけで大した攻撃はできないし、ヒューマン・トーチも燃えながら飛んで見た目はかっこいいのだけれど、結局は燃えながら飛ぶだけ(手から火も放てるが…)。ザ・シングは怪力だけど、そんなことより彼の見た目に目がいってしまう。この役は撮影ごとに特殊メイクをして大変だなぁと。いっそ『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムのように全部CGでも良かったのでは?と思うのだが、そこら辺はやっぱりマーブル・コミック発の映画でちょいBよりな感じを出している。ところでアメリカでは2006年から『HEROES(ヒーローズ)』というテレビシリーズが放映されていたのだが、それも特殊能力を持った人間達が出ている。こちらはもっと現実的な設定にもかかわらず、実はファンタスティックフォーよりも強いのでは?と思われる登場人物などもいる。

 なにはともあれこのシリーズ第2弾『Fantastic Four: Rise of the Silver Surfer』での見所といえば、やはりシルバーサーファーだろう。少々『ターミネーター2』を思い起こさせる姿をしているけれど、強くてかっこいいのだ!全裸(?)でサーフボードに乗って軽やかに且つビュンビュン飛ぶ姿はまさに変態美。また高貴な話し方をし、意外に訳ありの過去もありで、設定が素晴らしかった。もちろんその訳ありというのも宇宙規模だが。今回の映画はファンタスティックフォーの弱さを愛嬌で観て、シルバーサーファーの登場を存分に楽しむのが醍醐味だろう。

岡本太陽

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