リーダーに必要な資質は、言葉が持つ魔力を自分の魅力にする能力であることをこの作品は見事に証明していた。 (点数 80点)
数千の目に射竦められて萎縮し、つい口籠る。
緊張のあまり頭の中が真っ白になる場面は胃を締め付けるような緊迫感で主人公の気持ちを再現する。
期待が不安に変わり最後には失望をあらわにする、聴衆の表情が見えているだけにますます焦りが募り、とうとう退席してしまう。
映画はそんな彼が言語療法士の指導のもと吃音を矯正し、苦難の時を乗り越えるシンボルになるまでを描く。
こういう事実が活字になり映像化される、あらためて“開かれた英王室”を実感する。
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仕事にも恋愛にも全力投球!アラサー女子の頑張りに元気をもらえるサプリメント・ムービー(75点)

(C)2010ParamountPictures.Allrightsreserved.
戦争・暴力・殺人をテーマにした映画が溢れかえる昨今、感動したり考えさせられたり悩んだり、苛立ったりもします……。
厳しい現実社会から、一瞬でも夢を見たい時だからこそ琴線に触れる、リニューアルされた渋谷○9を装ったような(笑)軽妙・洒脱なブランド映画です 。
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随所に笑いを交えながら、深めていく人物描写の凄さ。(90点)

ジャック・ニコルソンが演じる強迫性障害をかかえる偏屈な小説家の
ラブストーリー。随所に笑いを交えながら、深めていく人物描写の凄さ。
強迫性障害についてもしっかりとリサーチされていて、
デフォルメされながらも病的心理状態をうまくストーリー展開に
からめていく手際が秀逸。
もちろん、ラストは清々しい感動に包まれます。
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決着をつけなければならない運命の糸に導かれた
4人の男たちの思いが、無数の銃弾とともに交錯する。(40点)

(C) Formula Entertainment All Rights Reserved.
固い友情で結ばれた男と男、愛と憎しみに翻弄される兄弟、二つの裏
切りと三つの復讐。決着をつけなければならない運命の糸に導かれた
4人の男たちの思いが、無数の銃弾とともに交錯する。流麗なカメラワ
ークが紡ぎだすスタイリッシュな映像は犯罪組織に生きる者たちの理
想を反映し、それを追う刑事の泥臭い人生と好対照をなす。だが、そ
こで描かれる物語はウエットな感情を強調し過ぎ、非常に重い。
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がんばっている女性たちへの爽やかなエール・・・だけど、もう少し作品に深みが欲しい。(68点)

(C)2010ParamountPictures.Allrightsreserved.
『ノッティングヒルの恋人』のロジャー・ミッシェル監督と、『プラダを着た悪魔』の脚本家アライン・ブロッシュ・マッケンナがタッグを組み、軽快な音楽にのせて、レイチェル・マクアダムスのキュートなテレビプロデューサー役を描く。
ハリソン・フォードとダイアン・キートンなどのベテラン陣が脇を固め、テレビ局に勤めるヒロインの恋と仕事に生きる等身大の姿を描いたハッピームービー。
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ゴージャスなショガールが踊って歌う姿は けなげで パワフルで美しい。観て損はない。(85点)

制作費5,5ミリオンドル。ミュージカル映画として 史上最高のお金をかけて製作された。映画の中で歌われた新曲10曲のうち、8曲は主役のクリステイーナ アギレラ、あとの2曲が準主役のシェールが歌い、映画の公開とともにアルバムがリリースされた。
なかでも、シェールの歌った「YOU HAVEN’T SEEN THE LAST OF ME」は、2011年のベストオリジナル曲として、ゴールデングローブ賞を獲得した。
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命あるうちに真剣に誰かを愛せ、映画はそう訴えかける。(60点)

(C)2010WARNERBROS.ENTERTAINMENTINC.
死者は恐れるべきものなのか、それとも生きている人々にそっと寄り
添って見守ってくれているのか。
死後の世界は特別な人のみが覗き見
られる特殊な現象なのか、目に見えないだけで遍在しているのか。
霊
能者、臨死体験者、そして兄弟をなくした少年、物語は、死を身近に
感じる体験をした人々を通じて“あの世”を肯定する。
そこにはもは
や時間や空間の概念はなく、あるのは死者の思念のみ。
とらえ方は違
っても、この世には死者の「伝えたかった思い」が満ちている。
それ
は生きている者の心にあり、気づかれるのを待っている。
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まぎれもない、エキサイティングな傑作映画(95点)

映画を見終わってまず、思う。
「天才だ!」
誰が・・・というと、Facebookの創立者マーク・ザッカーバーグではない。
この作品の監督のデヴィッド・フィンチャーが、である。
映画の最初から最後まで、人物のセリフで埋め尽くされている。
言葉と言葉の応酬。
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人は一人で生きているのではないことを学ぶ(50点)
鎖骨は浮き、頬はこけ、腰回りは枯れ木のごとく痩せこけていても、
落ちくぼんだ眼窩から発せられる鋭い光が燃え盛る命の炎を象徴する。
ストーブに囲まれたフロアの上で減量着を着こみ、練習後は倉庫に自
分を閉じ込めて水への誘惑を断つ。そんな、ボクシングにおける厳し
い減量をリアルに再現した伊勢谷友介の気迫は見事。
すでに贅肉など
どこになく、まるで水分はもとより骨まで削ったかのような肉体は美
しさを通り越して死相すら漂わせていた。
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笑って泣けるエピソードが満載(80点)

(C)2011映画「毎日かあさん」製作委員会
毎日新聞で好評連載中、
西原理恵子さんの人気コミックの映画化です。
単行本は現在7巻まで発売中。
豪快なサイバラかあさんの
息子や娘を容赦ないツッコミに大笑いしつつ
時折みせるあったかい愛情表現にほのぼのしたり
ジーンとしたり。
笑って泣けるエピソードが満載で
私も大好きで、全巻自宅に揃えてます^^
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キャラクター設定がユニーク(50点)

(C)2010『洋菓子店コアンドル』製作委員会
鈍感だが一生懸命、ドジなのに自信たっぷり、厭味を言われてもへこ
たれず、どんな時にもまっすぐにぶつかっていくヒロインは、つい応
援したくなるほどキュートだ。
彼女が一人前のパティシエとして成長
していく姿と、人生のどん底をさまよう伝説のパティシエが立ち直っ
ていく過程をシンクロさせる構成は、甘さの中にビターを利かせたチ
ョコムースのような絶妙な味わいを見せる。
彼らが作る“食べた人が
幸せになるスィーツ”は、鮮やかな色使いと柔らかな舌触りで再現さ
れ、見る者の心までとろけさせてくれる。
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果たしてこの演出でよかったのだろうか?(40点)
「自分探しの旅」が、ザックを背負って貧乏旅行をする沢木耕太郎の『深夜特急』のイメージだといえば、若い世代に“きょとん”とされるだろうか?
国が異なるからか、時代が異なるからか、はたまた性別のせいかなのか。ハリウッドの大物女優ジュリア・ロバーツを起用して描かれる「自分探しの旅」は、平穏な結婚生活を送り、お金も十分にあるキャリアウーマンが主人公。家族や仕事を投げ出して旅に出る主人公のメンタリティは、なんとも理解に苦しむ。ハタチ前後の小娘でもなかろうに。とはいえ、物質的にも環境的にも満たされている彼女が、説明のつかない「虚しさ」に襲われる心理は、意外に少なくない「満たされない症候群」を病む女性にはピンとくるかもしれない。
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◆トム・クルーズとキャメロン・ディアスが久々にスター性を発揮(75点)
2度目の共演を果たしたトム・クルーズとキャメロン・ディアスが、米国内はもちろん、ザルツブルク、セビリア、楽園のような無人島などをダイナミックに駆けめぐる。爽快なアクションに、コメディとロマンスが絶妙の塩梅で配合された、極上エンターテインメントだ。
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悪人 - 小梶勝男
© 2010「悪人」製作委員会
◆深津絵里がモントリオール世界映画祭で最優秀女優賞を受賞した話題作だが、面白くない。誰が悪人かというテーマが、分かりやすすぎる(72点)
周囲の評価が相当に高い作品だが、私には、余り面白いとは思えない。確かに力作ではある。前半から中盤にかけては、実に丁寧に芝居を撮っている。深津絵里はモントリオール世界映画祭で最優秀女優賞を受賞した。それだけでも立派な映画なのだろう。だから面白いかというと、はっきり言って面白くない。
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© 2010 映画「ハナミズキ」製作委員会
◆純粋恋愛映画?? と首をかしげちゃいました(40点)
歌手の一青窈さんの代表曲、『ハナミズキ』をモチーフに造られた作品です。
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