◆黒髪アンジーが魅せるアクションは実にカッコいい(70点)
CIAの女性エージェントであるソルト(アンジェリーナ・ジョリー)は、何者かの罠によってロシアの二重スパイの容疑をかけられてしまう。自身の潔白を証明するべく逃亡を図ったソルトは、CIAからの追跡をかわしながらも真相究明に乗り出すのであった。


◆黒髪アンジーが魅せるアクションは実にカッコいい(70点)
CIAの女性エージェントであるソルト(アンジェリーナ・ジョリー)は、何者かの罠によってロシアの二重スパイの容疑をかけられてしまう。自身の潔白を証明するべく逃亡を図ったソルトは、CIAからの追跡をかわしながらも真相究明に乗り出すのであった。
◆今の時代だからこそ、伝えたい事が描かれている(60点)
この映画は、メアリー・ノートン作『床下の小人たち』を映画化した作品。人間が住む家の床下に暮らしている、小人達の物語が描かれています♪
◆疲弊した体制に嫌気がさした政府高官の、祖国を刷新させるために自ら捨て石となって国家を裏切る過程がリアリティたっぷりに描かれる。1980年代の歴史的変革は、こんな地味な人間の行為から生まれたことに驚嘆せざるを得ない。(50点)
キャビネットに収められた書類や机の上に放置されたフォルダから最高機密を盗み出す。そこにはハリウッド作品でおなじみの手に汗握る緊張や大掛かりなアクションはなく、主人公はさりげなさを装って同僚の目をごまかそうとするだけ。物語は、疲弊した体制に嫌気がさした政府高官が、祖国を刷新させるために自ら捨て石となって国家を裏切る過程をリアリティたっぷりに描く。ここで語られるのは安易なヒロイズムなどではなく、息子の世代はもう少しましな世の中になってほしいという願い。1980年代の共産圏の崩壊は、こんな地味な人々の行動から生まれたことに驚嘆する。
◆沖縄のさらに南方、日本最西端の島で、漁業で生計を立てる老人の姿を追い、カジキマグロに対する執念を描く。ヤマ場の乏しい退屈な展開は都会から遠く離れた島で暮らす人々の、のんびりとした生き方を反映させているようだ。(40点)
サバニと呼ばれる小さなボートで沖に出る年老いた漁師。自分で研いだ釣針と銛を積み込んで、早朝から夕方まで魚がかかるのを待つ。狙っているのは長く鋭い吻を持つカジキマグロ、だが40~50センチの小物しか獲れない。カメラは沖縄のさらに南方、日本の最西端に位置する島で、漁業で生計を立てる老人の姿を追い、彼のカジキマグロに対する執念を描く。静かな島の生活、若者が少ない活気のない漁港、ヤマ場の乏しい退屈な展開、それらはすべて都会から遠く離れた島で暮らす人々の、のんびりとした生き方を反映させているようだ。
◆アンジーの七変化が楽しめるスパイ・アクション。リアリティーはないがタフなヒロインの活躍は嬉しい。(55点)
CIAの敏腕分析官イヴリン・ソルトは、何者かの企てによってロシアの二重スパイの嫌疑をかけられる。自分の無実をはらすため逃亡を図り、CIAの追跡をかわしながら陰謀の真相を探ろうとするが…。
◆フランス映画で本格的なゾンビ、スプラッターは珍しいと言われているが、それ以上にここまで面白く仕上がったということが何よりもスゴい(75点)
ヤニック・ダアンとバンジャマン・ロシェが共同で監督を務めたフランス製ゾンビホラー・アクション。両監督ともに本作がデビュー作となる。
◆ホラー映画なのに怖くない。青春映画なのに楽しくない。エロくもなければグロくもない(30点)
才人ディアブロ・コディの脚本と聞いて大いに期待したが、蓋を開けてみればトホホの出来ばえで、脱力した。とある田舎町に住む、学園一の美女ジェニファーと内気で地味なニーディは幼馴染。正反対の2人はなぜか親友だが、ニーディはジェニファーに振り回されてばかりだ。ある日、2人でライブに出かけるが、そこで火事が勃発。その騒動の最中にバンドのメンバーに連れ去られたジェニファーが戻ってきて以来、街では凄惨な殺人事件が続発する…。
◆綿密にドラマを練り上げた脚本家には、最大級の賛辞を送りたい(95点)
おもちゃにとびきり魅力的な個性を与え、彼らの日常(人間の目が行き届かない時間帯)をユーモアたっぷりに描くピクサー製作の「トイ・ストーリー」(第1作は1995年/第2作は1999年)。そんな人気アニメシリーズが11年ぶりに送り出した第3弾は、持ち主アンディとおもちゃ、双方向の「卒業」を描いた物語だ。
◆哀しみを共有しながらしっかりと生き抜く、したたかな庶民のハッピーエンド(70点)
ファシズムの時代を背景に、ある家族に起こった悲劇からそれぞれの愛情の形を描く人間ドラマだ。名もない家族が主人公の、ささやかな物語だが、イタリア映画の底力を感じさせる秀作である。1938年、イタリア・ボローニャで慎ましく暮らすカサーリ家は、美術教師の父ミケーレ、美しい母デリア、地味な外見と内気な性格の17歳の娘ジョヴァンナの3人家族。ミケーレは娘を溺愛するあまり、学校で人気の男子生徒ダマストリに娘に好意を示すようにやんわりと強要する。そうとは知らず喜ぶジョヴァンナの姿を見て冷静な母はミケーレを非難する。やがて学校で女子生徒の殺害事件が。それはジョヴァンナの犯行によるものだった…。
◆歌を愛する気持ちは本物だろうが、実際のところジャニーヌが本当に何をしたかったのかはあまり見えてこなかった(50点)
60年代に誕生し今でも愛される名曲「ドミニク」を作って歌った女性ジャニーヌ・デッケルスを描くが、彼女の生き方と顛末は、自由の意味を考えさせられる。1950年代終わりのベルギー。生き方を模索するジャニーヌは、ギターを手に修道院に入る。厳格な規律に反発しながら大好きな音楽の才能に導かれるように、修道会の聖人ドミニコを讃える歌「ドミニク」を作詞作曲する。美しい歌声とメロディーは評判を呼び、彼女は「シスタースマイル」としてレコードデビューを果たして一躍スターになるのだが…。
◆アンジーの七変化とアクション(だけ)は必見(65点)
アンジェリーナ・ジョリーは(あるいは彼女のスタントマンは)この映画で何度、高所から飛び降りたことか。高架道路から飛び、トラックの屋根から飛び、地下鉄から飛び、エレベーターシャフトから飛び、その間に格闘、射撃、爆破、暗殺。ついでに目の色や髪の色を変え、人相を変え、服装を替え、ついには男装まで披露してくれた。
◆ゾンビに支配される世界に順応しようという開き直りが映画を明るい印象にする。もちろん、残酷描写はゾンビ映画の王道を行くのだが、主人公のある種間抜けなキャラクターが、かつてないコミカルでユニークな雰囲気を醸し出す。(50点)
ゾンビに脅えて暮らすより、積極的にゾンビ殺しを楽しもう。国中いたるところでゾンビが群れをなし人間の肉を求めてさまようようになった世界、安全な場所が少ないのならばその境遇に順応しようという開き直りが映画を明るい印象にする。もちろん、血しぶきが舞い脳漿が吹き出し内臓が引きちぎられる残酷な描写はゾンビ映画の王道を行くのだが、主人公のある種間抜けなキャラクターと相まって、かつてないコミカルでユニークな雰囲気を醸し出す。
◆不治の病のヒロインが想いを実らせようとする手垢のついたパターンに、キャラの濃いコメディアンで意外性を出そうとする。「生きる」とは他人と関わり相手の嫌なところを受け入れ己をさらけ出すこと、という主張は素晴らしい。(40点)
憧れの男子に心ときめかせる少女が頭の中に描く世界は、3センチ浮いているような地に足のつかない感覚に満ち、そこにいる間だけは幸せな気分に浸っていられる。だが、なぜかいつも臭くてウザい先輩に付きまとわれて現実に引き戻されてしまう。映画は、不治の病に冒されたヒロインが残り短い時間の中で想いを実らせようとする手垢のついたパターンから脱却するために、キャラの濃いコメディアンを使って意外性を出そうとする。「生きる」とは他人と関わり相手の嫌なところを受け入れ己をさらけ出すこと、という主張は素晴らしいのだが、伝わってきたのは暑苦しさだけだった。
◆映像は静謐で冷やかだが、12歳の初恋はぬくもりに満ちている(75点)
北欧特有の冷気と幻想の中で繰り広げられる残酷で美しいメルヘン。孤独な少年とヴァンパイアの少女の結びつきを、ポエティックに描いていく。12歳のオスカーはストックホルム郊外の街で暮らす繊細で孤独な少年。学校で深刻ないじめにあっているが、親も教師も彼の状況に気付かない。ある日、アパートの隣に引っ越してきたエリという少女に出会う。一方、街では、残虐な殺人事件が連発していた。夜しか会えないエリに、オスカーは心惹かれていくが、ある時、エリが人の血を吸って生きるヴァンパイアだと気付いてしまう…。