映画ジャッジ! 映画批評家のご紹介

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アンフェア the answer - 福本次郎

ディテールをまったく無視した物語には恐れ入るばかりだった。。。 (点数 30点)


(C)2011 アンフェア製作委員会

「あっ、そうだったのか!」。裏切りと欺瞞、秘密と罠に満ちた複雑
極まりない人間関係が一気に解き明かされる終盤で、思わず膝を打っ
てダマされた快感に酔いしれた。と、言いたいところだが、取ってつ
けたつじつま合わせの連発にはあいた口がふさがらなかった。前作同
様、アイデアはパクリだらけ、穴だらけの設定と展開、もしかしてこ
のシリーズはツッコミを入れるのを楽しむ映画なのか。

【ネタバレ注意】

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モテキ - 福本次郎

生来のネガティブ思考故その事実を受け止められずに悶々とする様は、コミカルに誇張はされていても心情は非常にリアルだ。(点数 80点)


(C) 2011映画「モテキ」製作委員会

恋の始まりの時期の、世界の中心にいるような全能感と明るい未来へ
の喜びをポップなダンスで表現するシーンは、まさに映画ならではの
スペクタクル。自分がハッピーなだけでなく、道行く人々もみな幸せ
を祝福してくれる幻想が、Perfumeまで巻き込んだ見事なミュージカル
シーンに昇華されていた。恋愛に縁のないまま30歳を超えてしまった
男が就職を機に突然モテ出すが、生来のネガティブ思考故その事実を
受け止められずに悶々とする様は、コミカルに誇張はされていても心
情は非常にリアルだ。

【ネタバレ注意】

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ワイルド・スピード MEGA MAX - 福本次郎

スクリーンからほとばしる重量感はズシリと腹に響いてくるほどだった。(点数 70点)


(C)2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

いきなりのバス横転から、高速走行中の貨物列車にバギーを横付けし
て積荷の高級車を奪う。さらに急な斜面にしがみつくスラム街での高
低差を生かした追跡劇。冒頭から繰り広げられるスリルとスピードた
っぷりの映像には圧倒される。その後も、“よくこんなアホなアイデ
アを考えつくな”と思えるような荒唐無稽なシチュエーションを映像
化、そこでもディテールを描き込んでリアリティを持たせることに大
成功。この旺盛なサービス精神に、何度も椅子からずり落ちそうにな
ながらも完全に時間を忘れ、130分があっという間だった。

【ネタバレ注意】

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僕たちは世界を変えることができない。 - 青森 学

きっと自分にもなにか出来ることがあると信じたくなる、観る者の背中をそっと推してくれるような気分になれる作品(点数 85点)


(C) 2011「僕たち」フィルムパートナーズ

医大生の甲太はバイトとコンパに明けくれる日々を謳歌しつつも、どこか日常に物足りなさを感じ、ある日手にしたカンボジア支援のパンフレットを見て軽い気持ちでカンボジアに学校を建てることを思いつく。
この物語は主人公とその仲間たちの尽力によってカンボジアに小学校が立つまでの話なのだが、都会での満たされぬ空虚な日常からカンボジアに学校を 建てるという目標を掲げて次第に生きる希望を持つようになるという再生の物語でもある。

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カンパニー・メン - 福本次郎

人生のどん底で、家族の理解と支えがいかに励みになるかをこの作品は教えてくれる。(点数 60点)


(C)2010-JOHN WELLS PRODUCTIONS

高級住宅街の豪邸に住みポルシェを乗り回す男が、社会情勢の変化で
一瞬にして職を失う。エリートの矜持は再就職の邪魔にしかならず、
迫りくる無収入の日々への恐怖を忘れようと消費行動をやめない。失
業の現実を直視できない主人公とは対照的に彼の妻子は窮乏生活への
準備を進めている。物語は、会社一筋に生きてきた男たちが、そのよ
りどころを奪われたときに胸をよぎる感情をリアルに再現する。そん
な人生のどん底で、家族の理解と支えがいかに励みになるかをこの作
品は教えてくれる。

【ネタバレ注意】

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親愛なるきみへ - 福本次郎

寡黙な男の一途さが最高にクールと思える作品だった。(点数 60点)


(C)2010 DEAR JOHN, LLC. All rights reserved.

男は引きとめてくれるのを期待している、女は抱きしめられたいと願
っている。お互いの気持ちは同じなのに、小さなわだかまりと現在の
生活を捨てる勇気が持てず、あと一歩が踏み出せない。ふたりがもう
過去に戻れないことを悟るシーンの感情の揺らぎが切ないほどリアル
だ。燃え上がる恋、文通で育んだ愛。しかし、会えない時間が確実に
ふたりの隙間を広げ、いつしか冷めていく。映画は、紛争地を転々と
する兵士と女子大生の出会いと別れを通じ、封書という今や絶滅危惧
種となった通信手段に頼る男女の心の変遷を描く

【ネタバレ注意】

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4デイズ - 福本次郎

対テロ戦争の未来を強烈に暗示する作品だった。 (点数 60点)


(C)2009 Unthinkable Clock Borrower, LLC. All Rights Reserved.

容赦なき尋問官は捕虜の小指を切断し、残りの指の爪をはがす。人権
など存在しないかのごとき過酷な扱いは人道的立場から見ると首をか
しげたくなるが、大義のために不特定多数の民間人を人質に取ろうと
するテロリストに対しては許されるのか。映画は、核爆弾によるテロ
を目論むイスラムシンパ過激派と、彼を尋問するスペシャリストの虚
々実々の駆け引きを通じて、もはや“正義”という言葉は己の暴力を
正当化する詭弁にしか過ぎないことを露わにしていく。

【ネタバレ注意】

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世界侵略:ロサンゼルス決戦 - 福本次郎

細部に至るリアリティと臨場感で見る者を圧倒する。(点数 60点)

2時間近く延々と繰り返される軍人賛美は、むしろそのプロパガンダ性
が心地よく、高揚感さえ覚えてしまう。侵略目的のエイリアンから地
球を守る、まさにこれこそ米国がしたかった“正しい戦争”。人種・
性別に関係なく、米国軍人の誇りを高らかに謳いあげる物語はかえっ
て清々しい。

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ラビット・ホラー3D - 福本次郎

3D映画の特性をいかんなく発揮している。(点数 40点)


(C)「ラビット・ホラー」製作委員会2011

落下していくのか上昇していくのか、ヒッチコック映画をより深化さ
せたらせん階段の奥行きはめまいの感覚。それは、スクリーンから飛
び出してくるウサギのぬいぐるみのシーンとともに3D映画の特性をい
かんなく発揮している。さらに、幻覚と白日夢が複雑にシンクロする
エピソードも、副次的な構造がまさに立体的。そこにはもはや物語と
しての整合性は感じられず、迷宮に取り残されたような既視感の連続
は歪んだ精神の矛盾としてのみ理解される。その非現実の世界は、映
像の怖さより音楽のおどろおどろしさのほうが存在感を主張していた。

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夜明けの街で - 中野 豊

君よ 永遠の嘘をついてくれ。いつまでも種明かしをしないでくれ・・・(点数 75点)


(C) 2011「夜明けの街で」製作委員会

永遠の嘘をついてくれ。なにもかも愛ゆえのことだったと言ってくれ—(作詞・作曲:中島みゆき/唄:吉田拓郎)。
※本作の終盤 筆者の頭の中に拓郎の歌声が被さり、深キョンの顔が中島みゆきに、岸谷五朗が吉田拓郎にモーフィングされていきました。
楽曲「永遠の嘘をついてくれ」は、男女の決別を心のひだに絡めつける名曲。
そして映画=東野圭吾原作の不倫地獄を涙で包み込んだ、昼メロ+火曜サスペンスを醸造させた極上ワインのような味わいです。

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サンクタム - 福本次郎

アクションやスリルには乏しいものの、終始狭い洞窟の圧迫感がスクリーンから迫り、息が詰まる緊張感が絶えず襲ってくる。(点数 50点)


(C)2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED

人の接近を拒む山深いジャングルに穿たれた巨大な穴。その深淵は征
服欲や功名心、そして探究心といった欲望をすべて飲み込んでしまう
かのごとき漆黒の闇だ。だが、誰も到達したことがないからこそ、探
検家は自らの足跡を最初に残そうとする。垂直に陥没した基底部から
伸びる複雑に入り組んだ洞窟のさらに奥を目指し、何が待ち受けてい
るのか己の目で確かめなければ気が済まない。映画はまだ見ぬ世界を
壮大な3Dでリアルに表現するとともに、大自然の前での人間の無力さ
とあきらめずに立ち向かう勇気の大切さを描く。

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女と銃と荒野の麺屋 - 福本次郎

出口のない迷宮に放り込まれたごとき戸惑いを抱かせながらも、心地よい浮遊感に浸らせてくれる。(点数 50点)


(C) 2009, FILM PARTNER(2009)INTERNATIONAL, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

恐怖とは人の想像力の産物。秘め事や謀り事を持つ者は、いきおい周
囲の刺激に対して過剰反応し、心配が恐れとなりやがては押しつぶさ
れてしまう。一方、自分の目で見たことしか信じない現実主義者は、
実体のないものに先入観を持ったりはしない。そして人工着色料に染
まったような毒々しく赤茶けた大地と成層圏の冷たさを湛えた青空、
それらが見せる色調の変化と、流れる雲や満月の光は、登場人物の感
情を代弁する。映画は、欲望まみれの人間の心を鮮明に反映させ、そ
の愚かな本質を赤裸々にした上でほのかなユーモアすら漂わせる。

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アジョシ - 福本次郎

多彩な人殺しテクニックはもはやアートの域に達し、見る者を戦慄と恍惚にいざなっていく。(点数 50点)


(C)2010 CJ ENTERTAINMENT INC & UNITED PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED

骨がぶつかり関節がきしみナイフが肉を抉る。プロの殺し屋同士の洗
練された素早い攻撃と防御の応酬は瞬きもできない緊張感にあふれる。
一方で彼らをとらえるカメラワークは、殺し合いとは思えないほど流
麗な上、効果音や音楽を廃し格闘描写に徹した映像は端正でスタイリ
ッシュ。閉ざした心と強靭な肉体を持った男が再び己の本能に火をつ
けたとき、すさまじい殺戮のオペラが奏でられる。他人を拒絶するよ
うな悲しい目をした寡黙な主人公をウォンビンがクールに演じている。

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ザ・ウォード/監禁病棟 - 福本次郎

ベタな演出はアリスが次にどこに現れるかを予想させ、その期待を決して裏切らない。(点数 40点)


(C) 2010, Chamberlain Films, LLC. All rights reserved.

悪意と怨念に満ちた暗く長い廊下、死者の悲鳴が張り付いたような陰
鬱な壁、そして猜疑心をたたえた職員の目。いまだ拘束や電気ショッ
クなどの非人間的な治療が一般的に行われていた’60年代の精神病院、
中でも特に管理の厳しい“制限区域”に収容された患者の目に映る、
閉ざされた空間の描写がリアルだ。“自分は正常だ”と医師やスタッ
フに強く訴えるほど異常性が強調される逆転の世界、ヒロインは隠ぺ
いされた過去を探るうちに恐るべき真実を知る。幻覚と現実の境が曖
昧になり意識が混乱していく過程は、やはり彼女が正気でないことを
予感させる。

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猿の惑星 創世記 ジェネシス - テイラー章子

たわいないストーリーだけど 動物愛好家にとってはとても楽しい映画だ。シーザーがとても可愛い。(点数 70点)


(C)2011 Twentieth Century Fox Film Corporation

チャールトン ヘストン主演の「猿の惑星」シリーズは かつて大流行したが それなりに気色悪く、それなりに面白かった。
1968年「猿の惑星」、1970年「続 猿の惑星」、1971年「新 猿の惑星」、1972年「猿の惑星 征服」、1973年「最後の猿の惑星」と続けて製作された。4作ともアーサー ジェイコックスの監督だ。
2001年にも リチャ-ド ザナックによって 別の「猿の惑星」が作られている。

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