映画ジャッジ! 映画批評家のご紹介

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レンタネコ - 中野 豊

アメンボだって ネコだって……。みんなみんな生きているんだ、ともだちなんだ。(点数 75点)


(C)2012 レンタネコ製作委員会

オフビートな名作 『かもめ食堂』の荻上直子監督の新作です。

本作は、人と猫の「出会い系リアル」を生業(なりわい)というか趣味にしている主人公サヨコ(市川実日子)と出会う人々の心の交流を描いたライトコメディです。

河川敷近くの平屋に住むサヨコのまわりはネコだらけ。やっぱりネコが好きなサヨコが「うざい」のは謎の隣人・小林克(子)だけだったりします。寂しがり屋ではないと信じこむサヨコは、心寂しき人に猫を貸し出すという仕事をしているのです。
♪ネコはいかがですか~?レンターネコ、ネコ、ネコ♪

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ラーメン侍 - 小梶勝男

ご当地映画のUターンものだが、渡辺大と山口紗弥加の熱演や、ラーメンというテーマの面白さで、Uターンものの水準を超えた秀作となった(点数 70点)


(C)「ラーメン侍」製作委員会

 ここ数年、「ご当地映画」と呼びたくなるような作品が増えている。
ある地域を舞台に、そこのフィルムコミッションが協力し、地元でエキストラを賄って作られる作品だ。
地域の歴史や特色がテーマとなり、ときにはスタッフやキャストも地域出身者や、地域と関連のある人々が集められる。
エキストラはたいていボランティア。
スタッフの一部がボランティアの場合さえある。

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メランコリア - 樺沢 紫苑

ラストシーンの衝撃に酔いしれた(点数 80点)


(C)2011 Zentropa Entertainments ApS27

あと一日で世界が終わるとしたら、あなたは何をしますか?

 映画『メランコリア』。すでに紹介したと思っていたら
まだ当サイトで紹介していなかったことに気付きまして、
もうすぐ公開終了なので、あわてて紹介させていただきます(笑)。

 キルスティン・ダンスト主演、で第24回ヨーロッパ映画賞にて
最優秀作品賞を受賞した『メランコリア』。

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マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 - 小泉浩子

祝メリル・ストリープ、3度目のオスカー受賞っ! なりきり演技に
感動!(点数 80点)


(C)2011 Pathe Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.

英国初の女性首相となって、国内だけでなく、世界に影響
 をあたえ続けたマーガレット・サッチャー(メリル・ストリープ)。

 強い信念と力強いリーダーシップから、人は彼女を「鉄の女」
 とよびました。

 彼女をかげから、ずっと支え続けた最愛の夫・デニス(ジム・
 ブロードベント)が他界し、彼女は、静かにこれまで
 の人生をふりかえります。

 貧しい雑貨商の娘に生まれ、戦い抜いた現役時代。そして、
 キャリアの為になにを犠牲にしてしまったのかを。

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ミッドナイト・イン・パリ - 青森 学

絢爛豪華な黄金時代のパリのサロンに迷い込んだ主人公の戸惑いと驚きがユーモラスで、過去の偉人との夢のような邂逅に羨望すら抱かせられる。(点数 80点)


Photo by Roger Arpajou (C) 2011 Mediaproducción, S.L.U., Versátil Cinema, S.L. and Gravier Productions, Inc.

フィアンセとの結婚にためらいを感じマリッジブルーになっているハリウッドでそこそこの成功を掴んだ脚本家のギル(オーウェン・ウィルソン)が、フィアンセとその家族で訪れたパリで遭遇する”真夏の夜の夢”。文壇・画壇、さまざまな芸術の中心だった”黄金時代”と呼ばれた1920年代のパリに憧れるギルはワインの試飲会の帰りにクラシカルなプジョーに乗った乗客に親し気に声をかけられてついて行くと、そここはまさにギルが憧れていた1920年代のサロンだったというはなし。

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バンバン・クラブ 真実の戦場 - 佐々木貴之

観る者の様々な感情を揺さぶるシーンが目白押し(点数 75点)


(C)2010 Shooting Foundry Film Inc / Out Of Africa PTY

1990年代初頭、アパルトヘイト体制末期の南アフリカで活躍した四人の戦場カメラマンのうち、無事に帰還した二人が記したノンフィクションをスティーヴン・シルバー監督が映像化した実録ドラマ。

内戦が続く南アフリカでフリーの戦場カメラマンであるグレッグ(ライアン・フィリップ)は、ベテランの同業者であるケン(フランク・ローテンバック)、ケビン(テイラー・キッチュ)、ジョアオ(ニールス・ファン・ヤーベルト)と出会い、常に危険と隣り合わせの戦場で真実に迫った写真を撮り続ける。彼らの活躍は世界の注目を集め、“バンバン・クラブ”と称されるのだが…。

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SHAME ‐シェイム‐ - 佐々木貴之

ブランドンの苦悩がしっかりと浮き彫りにされており、シシーとの感情の衝突といった印象深いシーンを作り出すことに成功している。(点数 70点)

タイガー・ウッズの不倫騒動で一躍世間に浸透した性依存症。マイケル・ダグラスやビリー・ボブ・ソーントン、クリントン大統領ら有名人もこの病の治療を受けたことを公表している。そんな性依存症を題材にした問題作。監督は、イギリスの新鋭で本作が長編二作目となるスティーヴ・マックィーン。

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ソウル・サーファー - 青森 学

サーファーのためだけの映画という訳でもなく、困難に立ち向かったひとりの人間の大きな物語という点で共感できた。(点数 77点)


(C)2011 Enticing Entertainment,LLC,All Rights Reserved.

ハワイでプロのサーファーを目指す13歳の少女がサーフィン中に鮫に左腕を咬まれて瀕死の重傷を負いながらもサーフィンを諦めることなく復帰する実話を基にした作品。
映画を観て思ったのは当然サーフィンをしているシーンが多いのだが、映画が描き出そうしているのは表層的なサーフィンの面白さだけではなさそうだ。もちろんヒロインであるベサニー・ハミルトン(アナソフィア・ロブ)が事故に遭い、片腕を失いつつもサーフィンを諦めない意志の強さや、それを支える家族愛というのもそうだと思う。

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キリング・ショット - 青森 学

スタイリッシュなクライムムービーを目当てにしている人には期待に沿えると思う(点数 80点)


(C)2011 CATCH44 AP LLC ALL RIGHTS RESERVED.

ギャング同士がラスベガス郊外にある場末のダイナーで三つどもえの抗争をするストーリーなのだが、ターンテーブルでスクラッチをしているような編集・場面構成が面白い。時系列を崩した構成は過去に何作もあるが今作ではそれを多用することで新しい意味を持ち始めている。場面を小出しに見せることで観客の興味を持続させるストーリーテリング。
また、ひききり無しに流れるカントリーやポップスがラジオをザッピングしているような忙しなさがあるが、登場人物の心象風景にマッチするとむしろそれが心地よさを誘う。
そして、寓意を含んだ譬え話など奥行きのある台詞。
そのどれもが既視感を拭えないものであることは認めるが、それを敢えてしてしまうのはそれを超えるだけの面白さが用意されているからだ。

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TIME/タイム - 山口拓朗

気ラクに楽しめるエンタテインメントにして、ピリ辛な社会風刺作品でもある。(点数 75点)


(C)Twentieth Century Fox Film Corporation

『TIME/タイム』は、近未来を舞台にした世界観がやたらとおもしろい。人類は遺伝子操作により25歳で全員成長が止まり、そこからは等しく余命が与えられる。唯一の通貨は「時間」だ。「時間」があれば「余命」をチャージできる。つまり「時間」を多く所有しているほど長く生きられるのだ(富豪は半永久的に生きられる)――この設定がキモである。

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ALWAYS 三丁目の夕日’64 - 山口拓朗

複数の細かいエピソードを出し入れしながら、観客の涙腺と笑いのツボを刺激する。(点数 70点)


(C)2012「ALWAYS 三丁目の夕日’64」製作委員会

『釣りバカ日誌』シリーズの終了(2010年)を受けて、大衆娯楽映画は姿を消したかのように思えたが、『ALWAYS 三丁目の夕日』がシリーズ化されたことによって、その絶滅に「待った!」がかかった。

シリーズ第3弾となる『ALWAYS 三丁目の夕日’64』は、高度経済成長に沸く1964年が舞台。複数の細かいエピソードを出し入れしながら、観客の涙腺と笑いのツボを刺激する。ベタも、お涙も、お約束も、娯楽映画に求められる立派な資質。そこに本シリーズの武器であるノスタルジックなCG映像が絡めば、唯一無二の娯楽映画が、はい一丁できあがり~、である。

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ヘルプ 心がつなぐストーリー - 青森 学

人種差別問題を真正面から扱った映画だが、現代でも根強く残る問題であることに気付かさせられる一品。(点数 83点)


(C)2011 DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

ジョン・F・ケネディが大統領に就任していた時代のミシシッピー州の州都が舞台なのだけれど、ミシシッピー州が映画の舞台になると多くの場合、人種差別がテーマになる。失踪した公民権活動家の行方を捜査するうちに根強い人種差別の壁に阻まれる捜査官の葛藤を描いた『ミッシシッピー・バーニング』(1988)、『評決のとき』(1996)も舞台は架空の街ではあったが設定ではミシシッピー州にあった。今作もその法則に漏れず、低賃金で働く”ヘルプ”と呼ばれる黒人のメイドと雇用主である裕福な白人女性との確執のはなし。

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ドラゴン・タトゥーの女 - スタッフTOMOKO

新しいタイプのヒロインを演じ切ったルーニー・マーラに脱帽。(点数 98点)

映画のヒロインというのは、その時代時代によって
いろんなタイプがいるが、「ドラゴン・タトゥーの女」のヒロイン、
リスベット(ルーニー・マーラ)は、まったく新しいヒロイン像を演じている。

彼女は、幼い頃に心に傷を負い、人間関係がうまく築けない。
他人とのコミュニケーションもうまくできない、というよりは、
意識的に他人から嫌われるような態度を取る。
風貌は、身体中にピアスをし、髪を逆立て、パンク風のいでたちで
肩にはドラゴンのタトゥーが入っていて、ただのイカレ女にしか見えない。

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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い - 樺沢 紫苑

あまり深いことを考えなくても、純粋に映画として楽しめ、感動できる作品だと思います。
(点数 100点)


(C)2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

 

『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』を見て、
ものすごく感動して、ありえないほど泣きました。

 911で父親を亡くした少年オスカーの、父親探しの物語。
 父親が残した「鍵」、その鍵の入る鍵穴を探して、
ニューヨーク中を歩きまわるオスカー。
 
 「鍵穴」を探してはいますが、実はオスカーが求めていたのは、
「父性」あるいは「父性愛」だったのでしょう。

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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い - スタッフTOMOKO

「泣けた」という声が多い本作、泣けるかどうか、ご自身で映画館に足を運んで見てほしい。(点数 78点)


(C)2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

夫が、この映画を見て、「ものすごく泣けた。見た方がいいよ」
と勧めてきた。
私は、泣ける映画は嫌いではないので、すぐに出かけてみた。

結論から言うと、私は、1滴も泣けなかった。
私にとっては、この映画はまったく泣ける要素のない映画だった。

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