タランティーノらしい一作(点数 80点)
クエンティン・タランティーノ監督の『ジャンゴ』を見ました。
あいかわらずの倫理無視。激しいバイオレンスの暴走列車のような映画で、
実にタランティーノ監督らしい、作品に仕上がっています(笑)。
『イングロリアス・バスターズ』の「ナチスはぶっ殺していい」を、
「差別主義者はぶっころしていい」に置き換えたような・・・。
『イングロリアス』では、ブラット・ピットを主要な配役にそえていましたが、
今回はレオナルド・ディカプリオが重要な役を演じています。
このディカプリオの悪役ぶりは、なかなかの見ものです。
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甘いだけの癒されガールズムービーじゃ、ありません。25歳以上の女子、必見ですっ!(点数 100点)
(C)2012 映画「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」製作委員会
すーちゃん(柴咲コウ)、まいちゃん(真木よう子)、さわ子さん(寺島しのぶ)は、かつてのバイト仲間。
10数年たった今でも、彼女たちの友情は続き、ピクニックに行ったり、ご飯を食べたりしています。
料理好きでカフェ勤務のすーちゃんは、近頃、職場のマネージャー(井浦新)が気になり、OA機器メーカー勤務のまいちゃんは、不倫中。
WEBデザイナーのさわ子さんは、母とふたりで、ねたきりの祖母の介護に追われていますが……。
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逃走車 - 佐々木貴之
『ワイルド・スピード』シリーズでお馴染みのポール・ウォーカーが主演&プロデュースを兼任したB級カー・アクションの傑作。(点数 70点)
(C)2012 Vehicle 19 Films CC
飲酒運転による交通事故で服役していたウッズ(ポール・ウォーカー)は元妻に会うべく南アフリカはヨハネスブルクへやってきた。レンタカーのセダンを予約していたが、配車違いでミニバンが手配され、仕方なくこれを運転して先急ぐ。
車内で携帯電話と拳銃を発見した彼は不審に思った矢先、その携帯に刑事を名乗る男から奇妙な連絡が入り、さらには後部座席から縛られた女性レイチェル(ナイマ・マクリーン)が出現!!事件に巻き込まれたウッズがひたすら暴走しまくる……というお話。
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最後に信用できるのは「情報」ではなく「人」(点数 90点)
Jonathan Olley (C)2012 CTMG. All rights reserved
アカデミー賞5部門ノミネート。
アカデミー賞授賞式が、2月25日(日本時間)に迫る中、見て来ました。
凄いです!!
157分という上映時間の長さが途中でダレるのではないかと心配しましたが、
最初から最後まで、一瞬足りとも中だるみすることなく、
手に汗握るシーンの連続で、むしろ時間がとても短く感じられたほどです。
ビンラディンを追い詰めたのは、ひとりの女性だった。
CIAの女性分析官マヤが、確からしい情報が何一つないなか、
ビンラディンの居所を突き止め、ビン・ラーディンの殺害ミッションの決行までが描かれます。
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高度3万フィート……。飲んだら乗るな!乗るなら飲むな!(点数 85点)
©2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
オープニング、とある一室、全裸の女性がショーツを身に付ける。
横のベッドでは気だるそうに男が目覚めます。
この二人がこの後の世紀の大事件にかかわるキャビンアテンダントとパイロットです。
フロリダ州オーランド発アトランタ行きの旅客機に乗り込む機長(デンゼル・ワシントン)は抜群の操縦テクニシャンで激しい乱気流を鮮やかにスルーします。が、突然の急降下とともに機体が制御不能に陥り、最後の手段「背面飛行」で機体を水平に保ちながら、草原に決死の不時着に挑むのです。
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! (点数 100点)
(C) Universal Pictures
『レ・ミゼラブル』の”Misery”とは当時の貧困の厳しさに起因するみじめさだ。
現代社会は完全ではないが徐々に貧困を世界から追放しようとしている。
だからこそ、往時の社会情勢に関心を持って今の時代について考える良い機会になると思う。
ただ生きることに懸命だった時代に社会的使命を見いだし果敢に生きた男の生きざまは生きる目標を見失いがちの現代人には人生の羅針盤となるだろう。
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奇妙な人間関係に目がいきそうだが、ストーリーはオーソックスで良い意味で安定したクライムムービー(点数 83点)
(C)Universal Pictures
恋人を共有する男の奇妙な友情と、その2人の男を恋人にする女の奔放な恋愛関係が起こす野蛮な事件。
『ナチュラル・ボーン・キラーズ』もそうだったが、バイオレンスを加味したクライムサスペンスとなるとこの監督は俄然腕が冴えてくるように思われる。
対照的な2人の男が敵対組織に拉致された共通の恋人を救い出すために否応もなく暴力の応酬に引きずり込まれていく過程が非常に生々しい。
とくに麻薬の売買で巨利を得ようとも基本は平和主義者であるベン(アーロン・テイラー・ジョンソン)が恋人を救うためとはいえ、敵対組織の幹部を罠にはめていく様子は見ているだけでも背筋が凍る思いだ。
この映画は勧善懲悪の分かりやすいストーリーではなく、おのれの主義を通すためには自らも汚れ役を買ってでなくてはならないという厳しい現実も描かれている。
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敵は、30年後の自分っ!?(点数 90点)
Copyright 2011, Looper, LLC
未来や過去の自分と出会う。
そのことにより、人生がよい方向に進んでいく。
ブルース・ウィリス演じる独身オトコが、40歳目前に、8歳の自分と出会って、人生をやり直していく作品『キッド』は、その好例です。
でも、もし、未来からきた自分と戦うことになったら?
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エネルギー問題がとりざたされる今、もう一度観たい。関西電力黒四ダム工事の実録映画。(点数 75点)
©1968 石原プロモーション
1968年邦画が斜陽に向かい始めたころ、スタープロダクションの三船、石原プロが提携、当時としては破格の3億9千万、現在に換算すると13億2千万超の巨費が投じられました。
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ビン・ラディン殺害までに背後で暗躍する諜報活動のタフな世界をくまなく描く(点数 83点)
Jonathan Olley (C)2012 CTMG. All rights reserved
ステルスヘリに乗ってアジトを強襲するシールズを”カナリヤ”と呼んでいるが、カナリヤは酸素の薄い場所では生きられないので、すぐに死ぬことから、昔、鉱山の採掘作業等で空間に空気があるのかを確認するために最初にカナリヤを送り込んだことに由来するらしい。
カナリヤとは先遣部隊くらいのニュアンスだろうか。
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テッド - 青森 学
オヤジくさいテディベアだが、ぎりぎりのところで嫌みならないくらいの絶妙なさじ加減のキャラがgood(点数 83点)
(C)2012 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
悪友がクマのぬいぐるみというだけで、友情と恋のどちらを取るのかという普遍的なストーリーは変わらない。
シェイクスピアの作品では家名と引き換えに、または復讐のために、その恋が神の供物として捧げられる。
この作品もまたクマのぬいぐるみと手が切れない男が恋人に愛想を尽かされるという物語は前述した普遍的な物語を現代風にアレンジメントしたものだ。
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腐敗が日常と化したNY市警で繰り広げられる悪対悪の戦い。悪人同士の友情や裏切り、駆け引きがリアルでB級作品だが拾い物(点数 67点)
(C) 2011 GEORGIA FILM FUND THREE, LLC
古くはシドニー・ルメットの「セルピコ」やロバート・アルドリッチの「クワイヤボーイズ」、2000年代に入ってもアントワーン・フークアの「トレーニングデイ」など、警察の腐敗を描いた映画は数多くあった。
それらには、腐敗に対する驚きや嘆きが込められていたように思う。この作品では、もはや腐敗は、当たり前の「日常の風景」になっている。
主人公たちも正義ではない。悪人同士の友情や裏切り、駆け引きはリアルで、制服は着ていても、ヤクザ映画そのものだ。
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元CIAのツンデレオヤジ、再びっ!(点数 85点)
(C)2012 EUROPACORP – M6 FILMS – GRIVE PRODUCTIONS
前作『96時間』では、パリで誘拐された愛娘・キム(マギー・グレイス)を救出するため、CIA時代に身につけた超人的な特殊能力を発揮し、バリバリのアクションを披露したブライアン・ミルズ(リーアム・ニーソン)。
元妻は再婚していますが、娘との関係は少しよくなり、車の運転を教えたり、穏やかな毎日を送っていました。
妻が再婚相手とうまくいっていないと知り、家族の絆を取り戻そうと、トルコのイスタンブールへの旅行を計画しますが……。
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「家政婦のミタ」でブレイクした長谷川博己が妄想教師を、独自のメソッドを駆使して演じる学園ドラマ。(点数 65点)
©2013 映画「鈴木先生」製作委員会
勉強不足で、本原作がコミックスで、それが更にテレビドラマ化されていたことを筆者は知りませんでした。
物語は現代の教育現場を先生・生徒両視点でつづります。時にコミカルに時にシリアスに……。
【ネタバレ注意】
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切り捨てる父性(点数 70点)
skyfall (C) 2012 Danjaq, LLC, United Artists Corporation, Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved.
『レ・ミゼラブル』を見た翌日に見たのは失敗でした。
『レ・ミゼラブル』と比べると、ほとんどの映画は見劣りしてしまうので。
いつもの「007」シリーズの水準で、
アクション映画として手に汗握る一本です。
【ネタバレ注意】
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