MW-ムウ- - スタッフ古庄

◆ちょっと腐女子が喜びそうな図(50点)

 手塚治先生の作品「MW-ムウ-」。

 生々しい性描写や猟奇的殺人場面が描かれており、子供の目にさらすことのできない手塚作品の一つ。(作品紹介)だそうです。。

 映画もそのため、「PG-12」指定。

 そこまですごくはなかったけれど・・確かにエグロな場面がありましたよー・・(汗;)

 そんな手塚先生禁断の問題作「MW-ムウ-」。

 その気になるあらすじは・・・

 16年前、沖ノ真船島という島で、島民全員が一夜にして虐殺されるという事件が起きる。

 この惨劇から奇跡的に逃げ延びた少年が二人。結城美智雄(玉木宏)と賀来裕太郎(山田孝之)だ。

 彼らは残酷な場面を目の当たりにしたトラウマに悩まされつつも、結城(玉木)は頭脳明晰なエリート銀行員となり、賀来裕太郎(山田)は敬虔な神父となっていた。

 表向き、まっとうな人生を歩む二人。

 しかし・・・結城(玉木)は、惨殺事件当事者への復讐として次々に誘拐事件や猟奇殺人を繰り返す裏の顔を持ち、賀来(山田)は結城の犯行を知りつつ阻もうとしながらも、毎回翻弄され激しく苦悩するのだった。

 そして・・・

 憎しみから始まった復讐劇は、「MW-ムウ-」のせいなのか、結城を"心を伴わない単なる殺人者:悪魔"へと変えていくのだった!

 いやはや、原作を読んでいないこともあってか、全く予備知識がないまま観てしまったので、どーも。

 状況は飲み込めるんですけど、肝心な結城や賀来の心情とはシンクロできずじまいで終わってしまいました(汗;) なので私としましては、心に響かない。。印象が薄い映画となってしまいました。

 もっと結城の秘められた想いなり、特に賀来の想いなり、もっと前面に押し出してくれてもよかったのにと残念です。

 まぁ・・良かった点は、玉木宏の七変化(もしてないか・・笑)を、「まぁ! こんなスタイルもかっこいい!!」「あら! これも似合うわね♪」っと楽しめたことぐらいでしょうか(笑;) もう、オバチャン感想ですね・・(笑) スミマセン。

 さらに、冒頭、タイ(かな?)の街で結城と結城を追う刑事(石橋凌)が、好き放題やってしまうんですが・・・これが痛い。。

 ハリウッド映画を意識したのか、カーチェイスありのなかなか豪快なアクションではあるんですが、すごい! と思うよりも前にこんなことホントにやったらタイの人から嫌われてしまうよ(涙)と、架空の話なのにひやひやしてしまいました(笑;)

 いくら犯人逮捕とはいえ日本の警察に他国であんな行動はして欲しくないなぁ・・と思ってしまいましたね。。。

 そんな前フリがあったせいか、これまたどうも結城を追う刑事にも好感が持てず・・・。

 結城にも賀来にも、刑事にも・・・その心情を理解する、または共感できるところが見出せなかったので、先にも述べましたが、心に響かない作品となってしまったようです(涙)たぶん。

 犯人は最初からわかっているので、サスペンスでもありませんし、ホラーでもないので、あと興味を持って観るためには、「結城が何をしたいのか?」といった一点のみになるんですが・・・。

 それも個への復讐から何故ココまで!? っとおおよそ理解できない展開になり・・・。しかもこれまた「MW-ムウ-」のせい? という一言で片付けられてしまう。原作ありきですし、2時間弱に治めなければいけないという、ストーリー展開的にも仕方のないことなのかもしれませんが・・イマイチ。。

 全体的にピンボケした雰囲気の映画でした(汗;)

 そこで、逆に気になってきてしまうのが、やはり原作。

 本当にこんな内容なの?

 っとあらすじを読んでみると・・・

 「結城と賀来は同性愛者として、肉体関係を結んでいたのである。」

 なんと!?

 確かに、映画でも。。知らずに観ていたとは言え、なんとなーくそんなドキリとするシーン(雰囲気)があった・・・"腐女子"とよばれるメンズラブ好きな女の子たちが喜びそうな図だなぁなんてぼんやり思って観てたんですが、まさか原作はもっとハードだったとは。。

 しかも、ずいぶんと少年時代の結城と賀来のストーリーは変えられており・・・

 原作では、「結城は少年時代に南国の沖ノ真船島(おきのまふねじま)を訪れ、この地にたまたま来ていた不良少年グループにかどわかされた経験をもつ。不良グループの一員だった賀来の手で凄惨な場面から逃げおおせたのもつかの間、避難先で賀来に強引に襲われる。」というなんともすごい話のようだ。

 これをそのまま映画にしたならば、うたい文句の「手塚治禁断の問題作! ついに解禁!」もうなづける。。

 しかし・・・このあたり、そっくり変えられていますので・・・(汗;) 原作の方が読んでみたい! と思ってしまう作品でした(笑;)

 玉木宏好き出ない限りはあまりオススメできない作品です(笑;)

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