スピンオフにする意味も中田秀夫が撮る必要性も、皆目判らない。(40点)
エキセントリックな天才Lの最期の23日間を描くスピンオフ作品だが、この内容では松ケンのファンはOKでもデス・ノートのファンはNGだろう。死神という非現実的な存在をからめた頭脳戦がデス・ノート最大の魅力なのに、リアルな話にしてどうする。スピンオフにする意味も中田秀夫が撮る必要性も、皆目判らない。敵役の大仰な演技もマイナス要因だ。自分の死を知るLの心情の変化を咀嚼して演じた松山ケンイチの好演で何とかもっている。
(渡まち子)