インビクタス/負けざる者たち - 町田敦夫

◆イーストウッドが79歳にして新たな引き出しを披露(70点)

 私は元来「サッカー村」の住人で、ラグビーにそれほど詳しいわけではないのだが、それでも1995年のラグビーW杯で、開催国の南アフリカが優勝を果たしたのは衝撃だった。アパルトヘイトのために長らく国際社会からつまはじきにされていた南アは、その数年前の政策転換で、ようやく国際試合ができるようになったばかりだったからだ。切磋琢磨のないところに強化はないというのがスポーツ界の常識。それを覆してあっさり優勝してしまう南ア代表は、何という怪物的なチームなのかと思った。国内の試合だけで、いったいどうやって代表の強さを維持してきたのか、と。だが15年後の今年、『インビクタス 負けざる者たち』を観て、事実は少し違っていたらしいと知った。

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フローズン・リバー - 佐々木貴之

◆人種、移民、貧困といったアメリカ社会の影の部分を描いている(80点)

 2008年度サンダンス映画祭のグランプリをはじめ、数々の賞を受賞した実話に基づいた社会派ヒューマン・サスペンスドラマ。監督を務めたのは、本作が長編デビュー作となるコートニー・ハント。

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ゴールデンスランバー - 小梶勝男

◆首相暗殺の濡れ衣を着せられた男の逃亡劇だが、同時に青春映画でもある。ストーリーはとても面白いが、映画ならではのダイナミズムに欠けるのが惜しい(80点)

 タイトルはビートルズの同名曲で、作品のテーマにもなっている。2時間20分近い上映時間は、あっという間に過ぎた。間違いなく、面白かったのである。しかし一方で、「見応えのある映画を見た」という満足感が今ひとつ感じられなかったのは何故だろうか。

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パラノーマル・アクティビティ - 小梶勝男

◆超低予算で作られたにもかかわらず、驚異的な成功を収めた奇跡のホラー。Jホラーの方法論を上手く取り入れていて、確かに怖いが、それ以上のものはない(70点)

 イスラエル出身のオーレン・ペリという無名の新人監督が、無名の俳優を使い、自宅を舞台に撮った超低予算のホラー。制作費はWHDジャパンのJトラッシュも真っ青の15,000ドル(約135万円)。撮影期間はわずか7日間に過ぎない。しかし、インターネットや口コミでうわさが広がり、公開5週目で全米1位、翌週には全米興行収入で1億ドル(約90億円)を突破した。現在、全世界での興行収入(2010年1月)は150億円を超えているという。まさに奇跡の作品だ。

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オーシャンズ - 山口拓朗

◆これまでの海洋ドキュメンタリーとは一線を画す(75点)

 海に住む生き物たちの行動にカメラが迫ることの難しさは想像に難くないが、本作「オーシャンズ」は、生き物たちのありのままの生活ぶり、その決定的瞬間を「CGではないのか?」と勘ぐりたくなるほどのタイミングと距離でカメラに収めている。海洋生物だけでなく、その映像演出の巧さ、美しさにも注目したい1本だ。

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パーフェクト・ゲッタウェイ - 佐々木貴之

◆サスペンス・スリラーならではの薄気味悪さ(75点)

 新婚旅行でハワイにやって来たクリフ(スティーヴ・ザーン)とシドニー(ミラ・ジョヴォヴィッチ)。二人はトレッキングで美しいビーチを目指そうとする。だが、この辺でカップル殺人事件の犯人が潜んでいることを知る。その後、ニック(ティモシー・オリファント)とジーナ(キエレ・サンチェス)のカップルと出会い、一緒に行動する。クリフとシドニーはこの二人の前に出会ったケイル(クリス・ヘムズワース)とクレオ(マーリー・シェルトン)のカップルを疑い始めるが、その後はニックとジーナをも疑い始めるが……。

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オーシャンズ - 佐々木貴之

◆あくまでも海の世界の魅力にスポットを当てている(75点)

 渡り鳥の生態を記録したフランス製ネイチャー・ドキュメンタリー『WATARIDORI』のジャック・ぺラン&ジャック・クルーゾーが、50ヵ所の海とそこに息づく数々の生物を記録した。

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フローズン・リバー - 町田敦夫

◆タフで優しい女2人が、人種を超えた絆を結ぶ(70点)

 サンダンス映画祭でグランプリを獲得、アカデミー賞で脚本賞にノミネートと高い評価を受けながら、地味なるがゆえに日本での公開が危ぶまれていた作品。遅ればせながらも公開された背景には本来、配給は専門外である映画館「シネマライズ」の尽力があったらしい。その英断を称えたい。

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今度は愛妻家 - 小梶勝男

◆一見、ニール・サイモン風の恋愛会話劇に見えながら、叙述トリックで驚くべき展開を見せる。夫婦にとって互いの存在とは何かを問う、「喪失感」がテーマの秀作(81点)

 小説に「叙述トリック」という言葉がある。ある事実をわざと隠すような書き方をして、読者に間違った先入観を持たせて驚きの展開に持って行く手法で、アガサ・クリスティーの「アクロイド殺人事件」などがその代表作だ。本作にはその叙述トリックが実に巧みに使われている。最初はニール・サイモン調のユーモラスな恋愛会話劇のように思えるが、中盤で驚くべき展開を見せる。そこから、前半の場面の様々な意味が全く変わってくる。

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アバター - 山口拓朗

◆SFの醍醐味を十分に味わわせてくれる(90点)

 ときは22世紀。車いす生活を余儀なくされていたジェイク(サム・ワーシントン)は、事故死した双子の兄に代って、地球から5光年離れた衛星パンドラへ向かった。彼は特殊な装置を使って、人間と現地人のナヴィ族のハイブリッドであるアバター(分身)なるものへ意識をリンクし、その肉体を自由に操ることに成功した。ある日、アバターの肉体を借りて森を探索していると、ジェイクは獣のヴァイパー・ウルフに襲われそうになる。が、運よくナヴィ族長の娘ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)に助けられて……。

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ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 - 佐々木貴之

◆ヒロインのリスベットのルックスは一度観たら忘れられないほど強烈(75点)

 世界中で大ベストセラーとなったスティーグ・ラーソン原作「ミレニアム」三部作の第一部を、ニールス・アルデン・オプレヴ監督が映像化した153分の力作。

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(500)日のサマー - 小梶勝男

◆恋愛に振り回される青年の500日を描く、記憶と空想に閉じ込められた物語。ズーイー・デシャネルの瞳の色が魅力的(84点)

 「テラビシアにかける橋」(2007)で、ズーイー・デシャネルを見たとき、何と綺麗な瞳の色かと驚いた。それほど綺麗な瞳は、それまで見たことがなかった。以来、デシャネルは私にとっては特別な女優となった。

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ヴィクトリア女王 世紀の愛 - 山口拓朗

◆ふたりが生涯のパートナーとして絆を深めて行くくだりが感動的(70点)

 1837年のイギリス。ときの国王ウィリアム(ジム・ブロードベント)は病に苦しみ、自身の死を予感していた。王位継承者のヴィクトリア(エミリー・ブラント)はまだ十代で、母から摂政政治を承認するように迫られていたが、これを断固拒否し続けた。そんな折、ヴィクトリアは、ベルギー国王の甥、アルバート(ルパート・フレンド)と出会う。ヴィクトリアは、誠実で公正中立なアルバートに惹かれ、少しずつその距離を縮めていくが……。

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シャーロック・ホームズ - 岡本太陽

◆ガイ・リッチー監督作のホームズは喧嘩が強い!?(70点)

 もう数えきれない程、映画化やテレビシリーズ化されている現代推理小説の生みの親アーサー・コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」。ベーカー街221Bにあるハドスン夫人の所有するアパートに住む細身の長身で、エレガントな風貌の私立探偵という基本的なホームズらしさを踏襲しつつも、主人公ホームズ像も作品によって様々に工夫されてきた。

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アバター - スタッフ古庄

◆正月映画の定番(!?)超大作!!! そして・・・(80点)

 イヤ~。

 スゴかった。

 確かに、大作だ!!!

 んでこれは、子供にも優しい社会派映画ですぜっ!

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