HAROLD&KUMAR: ESCAPE FROM GUANTANAMO BAY - 岡本太陽

ハロルドとクーマーが帰って来た!伝説的コメディ映画第2弾。カリスマNPHに注目!(60点)

 2004年夏に公開されスマッシュヒットし、その後も伝説的に語り継がれている映画『HAROLD & KUMAR GO TO WHITE CASTLE』。韓国系アメリカ人のハロルドとインド系アメリカ人のクーマーがアメリカのファーストフードのチェーン店ホワイトキャッスルのハンバーガーを求めて出かけるはいいが、そこまで辿り着くのが彼らが予想だにしない程険しい道のりになるというドタバタコメディだ。この春ハロルドとクーマーが帰って来た。今回のタイトルは『HAROLD & KUMAR: ESCAPE FROM GUANTANAMO BAY』。グアンタナモというと、イラク戦争で捕らえられた捕虜達がいる『シッコ』でも有名な刑務所のあるところ。その意味深なタイトルが示すものとは…。

 前作の最後にハロルドの愛しのマリアがアムステルダムに10日間行ってしまい、ハロルドとクーマーがハンバーガーをたらふく食べた後からの続きが本作のオープニング。今回ハロルドとクーマーは直ぐさまマリアを追ってアムステルダムに行く事を計画する。空港のセキュリティチェックで係員と口論になるものの、なんとかアムステルダム行きの飛行機に乗る2人だが、ハロルドが飛行機内のトイレに入ると、クーマーも一緒に入って来る。なんとクーマーは飛行機にマリファナを持ち込んでいたのだ。発明した特製のパイプをハロルドに見せるクーマーだが、ハロルドは機内では自分は吸わないと言いトイレを出る。その際にある客にそのパイプに火を点けようとするクーマーが見られてしまう。『テロリスト!!!』と叫ぶその乗客。飛行機内は騒然としてしまう。そしてテロリストに間違われたハロルドとクーマーは逮捕され、アメリカがテロ対策に利用しているグアンタナモ刑務所に入れられてしまうのだが…。

 タイトルが示す様に今回はハロルドとクーマーが刑務所に入れられてしまう。ただ、そこから脱走するのがメインになるのかと思いきや、脱走は始めの30分以内に完了、その後のストーリー方が俄然強烈だ。下品度は前回にも増して凄い事になっている。排泄物、セックス、ドラッグのオンパレード。もうこの際、この映画が良いとか悪いとかそういう評価はいらない。ただ気晴らしとして十分笑って楽しめる。それで十分な映画だ。

 主演はもちろん前作に引き続きハロルド役に『アメリカン・パイ』シリーズのジョン・チョー、クーマー役に『その名にちなんで』のカル・ペンが扮している。しかし、一番うれしいのは前作にも出演していたニオ役のニール・パトリック・ハリスが再び出演している点。ニール・パトリック・ハリスというと、『天才少年ドギー・ハウザー』の主役で注目を集めた元子役。NPH(ニール・パトリック・ハリス)は前作でも良い味を出していたが、この『ESCAPE FROM GUANTANAMO BAY』でもかなり強烈なカリスマ性を発揮している。とにかく彼とユニコーンには注目して頂きたい。

 前作『GO TO WHITE CASTLE』はホワイトキャッスルに行くという身近で単純な事が2転3転と予期せぬ展開を遂げる様が面白かったのだが、今回の『ESCAPE FROM GUANTANAMO BAY』はタイトルからしてわりと壮大な要素を含んでいる。現在この作品はアメリカでスマッシュヒット中だが、評判は前作程高くはない様子。それでもアメリカの現状を下品でかつ素敵なユーモアをふんだんに混ぜてうまく料理しているところは評価に値するだろう。この調子だと第3作目も制作されそうな気もするが、カリスマNPHが本作ではとんでもないことになってしまうので、3作目で彼の姿を見れるかどうか気になる所だ。

岡本太陽

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